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キャッシングの返済方式と方法。ネット?コンビニ?ATM?

提携コンビニATM返済

キャッシングには返済方式と返済方法という2つの単語がありますが、この両者は似て非なるものです。ここでは、返済方法と返済方式について、それぞれの意味や内容、具体的なやり方などを説明していきます。

返済方式とは

返済方式というのは、一括払い・リボ払いなどの「返済のルール」のことです。そして、返済方法というのは、その一括払いやリボ払いを「ATMでするか、銀行振込でするか、店舗でするか」というような「お金を払う方法」のことです。

カードローンは99%、リボ払い

消費者金融・銀行カードローンなどのキャッシングは、99%、リボ払いが返済方式として設定されています。それを利用者が望んでいるからです。たとえばアコム・アイフル・プロミスなどでお金を借りて、1ヶ月後に全額返済しなければいけないなんて、常識的に考えてあり得ないですよね。

こうした大手の消費者金融でお金を借りる場合、誰もが「毎月1万円など、少額ずつ返済していく」「余裕がある時だけ、好きな金額を臨時返済する」というやり方を想定していると思います。こうした返済方式が「リボルビング払い」(リボ払い)です。

リボ払いは返済の負担が小さいが、完済が遅れる

このように、リボルビング払い(リボ払い)は毎月の返済の負担は小さくなって一見楽なのですが、言うまでもなく、これによって完済する時期は遅れるわけです。つまり、最終的な利子総額が多くなり損をする…ということです。

四字熟語で「先憂後楽」という言葉がありますが、これは「先に心配事を片付けて、あとで楽をする」という意味です。後楽園の語源の一つとも言われています。このようにキャッシングの返済でも何でも、先に苦労する方が後で楽ができるわけですね。夏休みの宿題でも同じです。

リボ払い・一括払い以外の返済方式は?

キャッシングではあまり使われない返済方式ですが、「分割払い」も代表的な返済方式の一つです。これは一括払いほど厳しくはないものの、「5回で完済しないといけない」というように、返済期間がきっちり決まっているという点で、リボ払いよりだいぶ厳しくなっています。(リボ払いは毎月の最低支払金額だけ払っていれば、ほぼ無期限に借り入れを延長することが出来ますからね)

その他の返済方式としては「ボーナス一括払い」などもあります。ボーナスの時期まで何ヶ月も返済しなくていいのですが、その期間の利息もかからない(ことが多い)という優れものです。利息がかかるかどうかはクレジットカード会社によってルールが違いますが、このような少々特殊な返済方式も、クレジットカードだったら一般的にあります。

(消費者金融・銀行カードローンではまずあり得ません。中小業者だったらあるかも知れませんが)

返済方法のまとめ

続いて返済方法について書いていきましょう。返済方法とは先に書いた通り「返済の手段」のことです。

  • ネット返済
  • ATM返済
  • 銀行振り込み
  • 店舗窓口

このような選択肢ですね。以下、これらの返済方法についてガイドしていきます。

ネット返済は「オンラインバンキング」の登録が必要

ネット返済は、パソコンでもスマートフォンでもできるということで、最近特に人気の返済方法ですが、これを利用するには、オンラインバンキングの登録が必要です。オンラインバンキング(ネットバンキング)というのは、たとえば三井住友銀行だったら「SMBCダイレクト」、みずほ銀行だったら「みずほダイレクト」というようなサービスですね。

このネットバンキング経由で返済するのであれば、24時間いつでも自由に返済できますし、その銀行が提供するカードローンの借入・返済など、手数料無料で利用しやすくなります。

ネットバンキングのアカウントがあると、Amazonや楽天市場などでの買い物もしやすくなりますし、税金や保険料の支払いをモバイルレジでできるなど、何かと生活が便利になるので、まだ登録していない人は、キャッシングの返済とそれらの生活のためにも、登録しておくといいでしょう。

提携コンビニATM・提携銀行ATMでも返済できる

ネット返済よりもメジャーな方法は「ATMでの返済」です。それも提携コンビニATM・提携銀行ATMで返済するという利用者の方々が、一番多くなっています。

これは普段の銀行預金の引き出しなどを考えればわかるでしょう。それとまったく同じようにできるということで、操作にも抵抗がないですし、特に消費者金融だと、「アコム・アイフル」などの看板の建物に入っていくのは、なかなか勇気が要りますからね。

ただ、消費者金融の借入・返済を提携コンビニATM・提携銀行ATMですると、利用手数料がかかるというデメリット・短所もあります。一応、SMBCモビット・プロミスだったら、三井住友銀行ATMは無料で使えるのですが、それ以外の消費者金融はすべて「提携銀行ATMは手数料がかかる」という風になっていますし、プロミス・SMBCモビットにしても「提携コンビニATMは手数料が必要」というシステムになっています。

なので、人の目などが気にならないようであれば、消費者金融でお金を借りている人は、できるだけそれぞれの消費者金融の専用ATMを利用するのがいいでしょう。

(特に都市部だとたくさん消費者金融の専用ATMがあるので)

「銀行振込による返済」とは

わかりにくい返済方法が「銀行振込」でしょう。「ATM返済と何が違うのか?」と思う人も多いと思います。両者の違いを箇条書きすると下のようになります。

  • ATM返済は「相手の口座情報」を入力する必要がない
  • 銀行振込返済は、自分で入力しなければいけない

相手の口座情報というのは、つまり消費者金融・銀行カードローンが用意している返済用の口座ですが、たとえば下のような項目を、自分でタッチパネルで入力しないといけないということです。

  • 銀行名
  • 口座番号
  • 支店名
  • 預金種別

つまり、普通の銀行振込の作業ですね。これをやらないといけないわけです。誰でも一度は経験があるかと思いますが、これはかなり面倒ですよね。

一方、ATM返済の場合はローンカードをATMに挿入するだけで、返済先の口座を自動的に設定してくれるわけです。なので、返済したい金額を入力し、それを投入口からお札で入れるだけ…という風になっているんですね。ATM返済の方が圧倒的に返済の作業が楽なのです。

返済方法より「収入を増やす」ことが重要

これは当たり前と言えば当たり前ですが、キャッシングの返済方法についてあれこれ考えるよりも、そもそも「収入がたくさんあれば、あっという間に一括返済できる」わけですから、まずは「収入を増やす」ことが最重要なのですね。

「それができれば苦労はしない」と言われるかも知れませんが、そのような「当たり前なこと」の方が重要であることは多いので、ここではあえてその点を指摘していきます。

仕事を変えるか、アルバイトを増やす

収入を増やすには、当然ですが下のような努力をする必要があります。

  • 転職する(新しい仕事をする)
  • アルバイトを増やす
  • サラリーマンなら、残業を増やす

転職は、会社員・OL・公務員の方々だとなかなかすぐにはできないかも知れません。アルバイト・パート・フリーターの方々なら、「今よりちょっとハードだけど、代わりに高時給なアルバイト」に転職することは可能だと言えます。大胆なやり方ではありますが、まずはこのような選択肢も考慮するべきでしょう。

また、転職はしなくても、今のお仕事でシフトに入る時間数を増やし、それで収入を増やすという方法もあります。これはあまり働き過ぎて体を壊さないようにしましょう。

(借金返済のために睡眠時間まで削って働いていた方が、倒れて働けなくなり、かえって借金が増えてしまったという失敗談はよくあります。『闇金ウシジマくん』にも登場するエピソードです)

最後の残業については、当然残業代がしっかり出る会社に限られます。また、あまりやりすぎると上司から注意を受けたりすることも、会社によってはあるかも知れません。この場合はケースバイケースで対応しましょう。

支出を抑えることも、当然重要

これも基本中の基本ですが、収入を増やすことに加えて、出費を減らすということも重要になります。支出をどう減らすかはその人のライフスタイルによってまったく違いますが、たとえば交際費や人付き合いに関する費用は、本当に必要かどうかよく見直した方がいいでしょう。

交際費が原因で借金をしているということは、その人間関係は不要…ということが多いです。お金がないから飲みにいけない、などと正直に言えない人間関係ということだからです。そのような偽物の人間関係のために、わざわざキャッシングをしてまでお金をつぎ込む必要はありません。

金の切れ目が縁の切れ目といいますが、本当の人間関係は、お金が切れても終わらないものです。もちろん「ほとんどの人間関係はそこまで本物ではない」ので、このようなことわざが昔からあるわけですが…。

何はともあれ、仕事で必要な場合を除けば、交際費というのは真っ先に削るべき候補に上がる…という考え方もあるでしょう。(人との付き合いということは、自分の人体を維持するには、役立っていないということですから)

借金をきっかけに、お金持ちになった人は多い

日本人は借金とかキャッシングと聞くとマイナスのイメージを持つことが多いですが、現在お金持ちの人は、昔借金で苦しんだというパターンが多いです。新日鉄の創業者である永野重雄氏の自伝も『君は夜逃げしたことがあるか』というタイトルですし、カーネル・サンダースも高利貸しなどから何度も借金をしていますし、その他、こうした例は枚挙に暇がありません。

現代人はストレスを嫌いますが、ストレスや適度な緊張感というのは、何かを成し遂げる上で非常に重要なのですね。人間は動物ですが、動物というのは本来「生きるのに不要なことは、何もしない」生き物ですから。何か危機感がなければ、生物というのは、難しいことに挑戦しようとは思わないのです。

キャッシングなどで借金をして、貧乏を経験し、「お金がない人生はもう嫌だ」と体で実感すると、お金持ちになるためのモチベーションも上がるのです。そうした意味でも、消費者金融などでお金を借りることは決してマイナスばかりではないと思って下さい。

(人間万事、塞翁が馬という言葉の通りです)

カードローンの返済方式・方法まとめ

以上、カードローンの返済方法と返済方式についてまとめてきました。最後に返済方式のメインとなっているリボ払いについて、いくつか重要な点を補足していきましょう。

返済方式はリボ払いで問題ない

リボルビング払い(リボ払い)は、最近一部の方の間で批判にさらされています。この返済方式が、借入が多い方・多重債務者を生み出す元凶になっている…というわけです。しかし、それは少し違います。

上にも書きましたが、アコム・ノーローン・プロミスなどの返済が、常に「翌月一括払い」だったら、果たして人々は利用しようと思うでしょう。10万円借りたら、翌月10万円払わないといけないのです。「それだけの余裕があったら、キャッシングなどしない」と思う人も多いでしょう。

もちろん本当はそれだけの余裕があるのが理想ですが、理想はあくまで理想です。実際には、それだけのお金を持っている人などほとんどいないわけですから、消費者金融・銀行カードローンなどのキャッシングで、「一括払い」という返済方式はあり得ないわけですね。分割払いも同様に極めて難しいです。

そうなると、残された返済方式の候補は自然と「リボ払い」になります。決してそれぞれの業者・ブランド・銀行が利息収入を増やすために広めたのではなく、利用者が必要としているから、リボ払いになったのです。

早期返済さえすれば、リボ払いのデメリットはない

リボ払いのデメリット・短所は、「返済期間が長引いて、最終的な利子総額が多くなる」ということです。逆に言えば、返済期間が長くならないように早期完済をすればいい」ということなのですね。

なので、アルバイトを増やすなどの方法によって収入を増やすことができる人だったら、リボルビング払い(リボ払い)でも何も問題ないのです。また、収入を増やすのでなくても、支出を劇的にカットするというのでもかまいません。あるいは不要品の売却でもいいでしょう。

何でもいいので、とにかく早期完済することを考える…。これが返済方式や返済方法をあれこれ調べるよりも、一番重要なことです。

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