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現金が必要ならクレジットカードよりもキャッシングがおすすめ

クレジットカード
クレジットカードによるキャッシングは、別に得ではありません。すでにキャッシング枠を持っているという場合は、新たに借入審査を受けなくていいという点では、「一番お金を申し込みやすい」というメリットはあります。

クレジットカードのキャッシングが得でない理由

クレジットカードのキャッシングは、別に損をするわけではありませんが、他の借入方法ほどのメリットがありません。「クレジットカードのショッピング」「消費者金融などのカードローン」と比較すると、下のような点でデメリットがあるといえます。

  • ショッピングと比較…ポイント・マイルがたまらない&金利が高い
  • 消費者金融・銀行カードローンと比較…「30日間無利息」などのサービスがない

以下、これらのクレジットカードのキャッシングのデメリットについて書いていきます。

ショッピング機能と比較

クレジットカードには「ショッピング機能とキャッシング機能」があります。そして、どのクレジットカード会社でも「ショッピング」をメインにしているんですね。理由は簡単で、ショッピングは加盟店に「このクレジットカードのおかげで売上が伸びた」ということがわかるからです。そのため、加盟店を増やしやすいんですね。

加盟店が増えればそのクレジットカードが便利になるので、加入者も増えます。加入者が増えればますます売上が見込めるので、加盟店も参加してくる…ということです。どんどん好循環が起きる…というわけですね。

そのように「クレジットカード会社としては、ショッピング枠を使って欲しい」ので、ショッピング枠を低金利にして、キャッシング枠は高金利にする」というシステムになっています。高金利といっても消費者金融と同じ金利ということですが、ショッピング枠の方は「銀行カードローンと同レベルの金利」になっています。(大体実質年率15%程度です)

このように「ショッピング枠の方が低利息で借りられる」ことに加えて、「ショッピングだと丸ポイントも貯まる」ということで、この面でも断然お得なのです。高還元率のクレジットカードだと、100万円買い物したら1万円分のポイント・マイルが貯まる…というくらいですからね。

このように「金利・利息面」を見ても「ポイント・マイル面」を見ても、クレジットカードは、キャッシングより明らかにショッピングの方が有利なのです。

カードローンと比較

続いて、消費者金融・銀行のカードローンと比較してみましょう。まず「銀行カードローン」と比較すると、「銀行カードローンの方が、クレジットカードのキャッシングより低金利」という点が指摘できます。上のショッピング枠の金利との比較でも書きましたが、銀行カードローンとクレジットカードのショッピング枠は、大体同じ金利だからです。

続いて消費者金融ですが、これは30日間無利息などのサービスがあるという点で、クレジットカードのキャッシングより有利ということができます。大手の消費者金融で30日間無利息で借り入れができるのはプロミス・アイフル・アコムですが、クレジットカードのキャッシングと同じ金利で、なおかつこのようなサービスがあるので、消費者金融の方が利子総額は大幅に安くなるわけですね。

(なお、プロミスで30日間無利息のサービスを利用するためには、メールアドレス・WEB明細利用の登録が必要です)

このように、銀行カードローンと比較しても消費者金融と比較しても、やはりクレジットカードのキャッシングは少々劣るわけです。

借入枠も断然、カードローンの方が大きい

さらに、最高限度額についても銀行カードローン・消費者金融などのキャッシングの方が、クレジットカードのキャッシングよりも断然大きいいんですね。先に書いた通り、クレジットカードは「ショッピング・キャッシング」の2つの機能を持っているわけですから、この時点で、借入限度額がキャッシングでは半分になってしまうわけです。

実際には「ショッピング・キャッシングの合計」で与信枠を決めているクレジットカード会社もあるので、必ずしも「半分」になるわけではありません。たとえば「総合で100万円」の借入枠だったとしたら、自分の使い方で「キャッシング…100万円、ショッピング…0万円」としてもいいわけです。

しかし、「ショッピング枠…80万円、キャッシング枠…20万円」というように、それぞれの上限を決めているパターンも多く、こうしたクレジットカードだと、銀行カードローン・消費者金融などのカードローンと比較して、どうしてもキャッシングで借りられる金額は小さくなります。

(その分ショッピング枠で買い物はできるので、ショッピングのためにお金が必要という場合は別に問題ないのですが)

何はともあれ、「できるだけ多くの現金を借り入れしたい」という方にとっても、やはりクレジットカードのキャッシングより消費者金融、あるいは銀行カードローンなどの方が有利ということです。

カードローンとの違い

クレジットカードのキャッシングと、カードローンはかなり似ているのですが、違いも多くあります。両者の違いは何かを説明していきましょう。

クレカは18才・19才でもキャッシングできる

これはクレジットカードのキャッシングのメリットですが、20才未満・未成年・10代でもキャッシングすることが可能…となっています。つまり、18才・19才でも借り入れできるわけです。

クレジットカード自体は、18才以上から発行できるのが普通なので、あとはそれにキャッシング枠がつけばいいということですね。特に学生向けクレジットカードだと発行しやすいのですが、キャッシング枠は極めて少額です。5万円~10万円が最高限度額で、「どれだけ借入・返済の実績を積んでも、それ以上の借入枠にはならない」というのが、基本的なルールになっています。

(18才・19才という年齢を考えればそれも当然ですよね)

ショッピング枠については、18才・19才でももっと多くもらえます。大体20万円程度…というのが平均値でしょう。こちらはキャッシング枠と違い、利用実績を積んでいくことで、最大で50万円程度まで増額されます。

キャッシング枠をもらえない人も多い

カードローンは「現金融資」のためのサービスなので、当たり前ですが、審査通過すれば誰でも全員現金を借りることができます。しかし、クレジットカードでは、ある程度の信用度(クレジットスコア)がないとキャッシング枠自体がもらえないので、「クレジットカードはあるけど、現金を借りることは一切できない」ということもあり得るわけです。

こうした方々の場合は「買い物のみ」となります。もちろん、人間がお金を使うのはほとんど買い物なので、これでも一応便利といえば便利です。しかし、下のようなケースだと困ります。

  • 税金や保険料など、現金で納付する必要がある
  • クレジットカードに対応していないお店で買い物する
  • 友達や関係者にお金を渡す(ご祝儀など)

このように「クレジットカードではなく、現金を用意しなければいけない」という場面は、日常生活でも仕事でもたくさんあります。そのような場面で、クレジットカードだと、キャッシング枠をもらっていない人では役に立たないわけです。

利用者は、一括返済する人が多い

これは返済という視点から見たカードローンとの違いですが、カードローンはリボ払いで返済し続ける人が多いのに対して、クレジットカードのキャッシングの場合は、翌月一括返済する人が多いという特徴があります。

クレジットカードも最近はリボ払いが多くなってきたので、銀行カードローン・消費者金融などと同様にリボ払いを選ぶ利用者も増えています。

しかし、それは主に「ショッピング」で見られる傾向であり、「キャッシング」については、やはりまだまだ「翌月一括返済」を選ぶ人が多くなっています。この点も、クレジットカードのキャッシングとカードローンの大きな違いの一つ…ということができるでしょう。

カードローンの方が有利な点

消費者金融、あるいは銀行カードローンなどのカードローンの方が、クレジットカードのキャッシングよりも有利な点は、一覧にすると下のようになります。

  • スピード借入は、カードローンでないと無理
  • 借入可能金額も、カードローンの方が大きい

「借入限度額」については、先にも書いたので省略します。ここでは「スピードキャッシング」から書いていきましょう。

カードローンならスピード融資は当たり前だが…

銀行カードローンでも消費者金融でも、通常のカードローンだったら「スピードキャッシングができる」というのは当たり前です。特にプロミス・アイフルなどの大手の消費者金融にいたっては「最短20分」という短時間でスピード借入できるというくらいです。

※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

一方、クレジットカードはスピード発行できるものが少ないし、できてもキャッシング枠がついてくるとは限らないという点で、スピード借入をするのはかなり難しくなっています。割とできるのですが、消費者金融・銀行カードローンのやりやすさと比較すると、明らかに劣ります。

なので「急ぎでお金を借りたい」という方にとっても、クレジットカードのキャッシングで借入審査を受けるよりは、消費者金融・銀行カードローンの借入審査を受けた方がいい…ということですね。

海外キャッシングなら、クレジットカードが有利

もちろん、クレジットカードのキャッシングが有利な点もあります。その代表が「海外キャッシング」です。海外の現地ATMにクレジットカードを挿入すれば、日本のATMのキャッシュカードと同じ感覚で、現金を引き出せるんですね。もちろん現地の通貨で出てきます。

その際、両替手数料として「1.6%」程度の金額がとられますが、それでも空港などの外貨両替よりは遥かにいいレートです。また、現金をたくさん持ち歩かなくていいという点でも、特に治安が悪い地域を旅行する時など、便利と言えるでしょう。

このように、クレジットカードのキャッシングにも、消費者金融などにはないメリットがあります。ただ、総合的にはここまで書いてきた通り、「現金を借りる」という目的があるなら、銀行カードローンか消費者金融の方が便利…ということは間違いないでしょう。

クレジットカードのキャッシング・まとめ

以上、クレジットカードのキャッシングについて少々否定的な内容になってしまいましたが、最後の海外キャッシングのように「銀行カードローン・消費者金融にはないメリットもある」という点な人強調しておきます。その他のメリットについても書いておきましょう。

すでにキャッシング枠があるなら一番早い

当たり前ですが、現時点でクレジットカードを持っていて、それにキャッシング枠が付与されているのであれば、それを使って借り入れをするというのが一番早いスピード借入の方法です。すでに審査通過しているので、新たに借入審査を受けるまでもないということですね。

案外、自分のクレジットカードにキャッシング枠がついていることを知らずに、消費者金融などのカードローン審査を受けてしまう…という方もいます。特に年配の方に多いようですが、そのようなミスをしないよう、銀行カードローンなどでの借り入れを検討する前に、一度ご自身の保有しているクレジットカードをチェックしてみて下さい。

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