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お金が借りられるか不安な人はこんなことに気をつけたら?

不安を感じている

お金を借りられるかの不安を取り払おう

お金が借りられない人というのは、つまり何度かキャッシング・カードローンの審査に落ちてしまっている…ということでしょう。そうした方の審査落ちの原因はいろいろありますが、大抵は「年収が低い」とか「勤続年数が短い」など「自分で思い当たる」ものです。

しかし、普通の人は思い当たらない原因もあります。以下、それらの原因と対処法について書いていきます。

不要なクレジットカードは解約する

まず、お金を借りられない原因の一つに「クレジットカードの保有枚数が多い」ということが挙げられます。「クレジットカードなんて別に悪いものじゃないじゃん」と思う人もいるかも知れません。確かにおしゃれなイメージはありますが、クレジットカードの利用というのは、要するに「借金」です。

そして、そのクレジットカードの保有枚数が多いということは「この人は、いつでも多重債務者に転落する可能性がある」ということを示しているわけです。そのため、キャッシング審査をする消費者金融・銀行カードローンの側からしたら「信用度が不安」なわけですね。

なので、本当に必要なクレジットカードを除いて、不要なカードはすべて解約した方がいいわけです。

クレジットカードの保有枚数が多いと、実際に散財しやすい

実際、キャッシング審査をする銀行カードローン・消費者金融からどう見えるかということだけではなく、クレジットカードを多く持っていると「それだけ散財しやすい」という事実があります。

キャッシングというのは「借りて終わり」ではありません。そこから先「完済して終わり」です。そして、完済するには当然「お金」が要ります。

しかし、クレジットカードをたくさん持っている人は、ついつい支出を増やしてしまうので、お金がなかなか手元に残りません。そして、キャッシングの返済もなかなか進まず、リストラや入院などのトラブルが重なると、それで借金地獄に落ちてしまうこともある…というわけです。

つまりそのような「借りた後」の事を考えても、やはりクレジットカードは枚数を減らした方がいいのです。

不正利用されるリスクもある

また、不要なクレジットカードをたくさん持っていると、それらの一枚を紛失したり、あるいは盗難されたりしても気付きにくくなります。つまり「不正利用の被害に遭いやすい」ということ。

低収入でクレジットカードの利用可能枠も小さい…という人だったら被害も大したことはないかも知れません。しかし、一枚あたり100万円近い限度額を持っている…という人は、会社員・OL・公務員の方々だったらたくさんいるでしょう。

そうした方の場合、不正使用された時の被害も甚大になります。こうした犯罪への対策としても、やはり不要なクレジットカードは解約して破棄しておくべきなのです。

一つのクレジットカードに集中した方が、ポイントも貯まる

ここまでは「保有枚数が多いことのデメリット・短所」を書いてきました。ここでは「良い話」として「保有枚数を減らすメリット」について書きます。

クレジットカードはただ決済をするだけではなく、ポイント・マイルを貯めることもできます。そして、これは一枚のクレジットカードにすべての買い物を集中させる方が当然有利になるわけですね。

特にカードによっては、利用金額によって「ステージ」が上がり、「還元率がさらに上がる」というものもあります。また、家計管理も「一枚のカードに集中していた方が楽」ということは言うまでもないでしょう。

というように、これらの理由からも、お金を借りられない人は「まず、不要なクレジットカードを捨てる」(解約する)ことから始めることをおすすめします。

複数の借り入れがあるなら、返済計画の再編をする

現時点で複数ローンを抱えているという人は、まずそれを返済計画を再編しましょう。銀行カードローンだったらどれでも「貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)」なので、全て返済計画の再編のための融資としても利用可能ですし、消費者金融でもプロミス・アイフル・アコムなどが「返済計画の再編のための融資」を提供しています。

銀行カードローンの審査に通らない人でも、消費者金融の返済計画の再編のための融資の審査なら、比較的申し込みやすいでしょう。これらを利用して返済プランの再編をしてから、審査に申し込む…というのも一つの手です。

同じ借入金額でも、件数が少ないと審査に申し込みやすくなる

返済プランの再編をしても借入総額は変わらないのですが、借入件数は変わります。1件にできたら理想ですし、1件にできなくても「借入件数を少しでも減らす」というだけで、キャッシング審査はだいぶ申し込みやすくなります。

借入件数を減らすことで審査に申し込みやすくなる理由は、下の通りです。

  • 多重債務を放置している人より、返済計画の再編をする人の方が真面目である
  • 返済計画の再編先が、その人を信用したからこそ、一人に多額を融資している

この2点です。特に後者については、たとえばその人がプロミスで返済計画の再編をしたのであれば、プロミスから100万円、200万円というような高額を借りているわけです。これはつまり、「この人は、100万円・200万円レベルの信用がある」ということを、プロミスが保証しているようなものなのですね。

借金というのは、その形によっては「その人の信用のバロメーター」にもなるのです。(孫正義氏の2兆円の資金調達などが典型的です)

このような理由からも「複数ローンがある人は、それをまとめることで審査通過率が上がる」わけです。

借入件数が少ない方が、返済も楽

これもクレジットカードの時と同様「審査通過した後」の話になります。(これが一番大事ですからね)

当たり前ですが、同じ借入総額でも「借入件数が多い」のと「少ない」のとでは、返済の楽さが全然違います。一件だけだったら返済にかかる時間も少ないですし、ATMなどの手数料もかかりません。

何より精神的なストレスが減ります。こういう日常のあらゆる雑務のストレスというのは意外に大きいもので、こういうものを排除するだけでも、仕事が順調に進み、特に成果報酬の人であれば稼ぎも目に見えて増えるでしょう。そうした面からも、返済がしやすくなるということです。

借入総額によっては、金利が下がる場合も

現時点での借入総額が100万円を超える場合は、それを返済計画を再編することによって低金利になることが多いです。というのは、キャッシングの金利は、100万円を超えた時点から適用金利が変わるのが一般的だからです。(これは利息制限法という法律で、引き下げなければいけないのでそうなっています)

銀行カードローンの一部は「50万円」から変わる場合もありますが、消費者金融は大体「100万円」から変わります。そして、複数ローンというのは大体「全部消費者金融から借りている」のが一般的。そのため「キャッシング総額が100万円以上だったら、返済計画の再編のための融資で低金利になる」と思ってください。

(逆に言えば、それ以前だと別に低金利にはならないか、なりにくいということです)

自分の信用情報を確認する

これはすでにやっている人もいるかも知れませんが、自分の借入・返済の履歴が記録された「個人信用情報」もチェックしておきましょう。ここでは、個人信用情報のキャッシング審査への影響や、確認の方法などを簡単に紹介します。

ブラックリストに入っていたら、何をしても審査に通らない

個人信用情報には「債務整理・強制解約」などの、「事故情報・異動情報」が記録されています。(これらの返済トラブルを起こした人のみですが)

もし、こうした返済事故を過去に起こして、それが個人信用情報に記録されている…という場合は、いわゆる「ブラックリスト」となります。ブラックリストに入っている人は、その発生時から5年~10年は、借入審査に通りません。

この場合は、ここまで書いてきた対処法をいくら実践しても無駄なので、おとなしく「喪明け」を待ってください。

CICだったら、WEBですぐに確認できる

個人信用情報のチェックの方法ですが、CIC(シーアイシー)だったらWEBで簡単に確認できます。パソコンでもスマートフォンでもOKです。

支払いもクレジットカードでできるので、銀行振り込みなどと違い、即座に手数料の支払いができます。確認のしやすさでは、JICC・KSCより断然、CICが上です。

3つの個人信用情報機関が保管している情報は大体同じなので、とりあえずCICだけ確認しておけばOKです。大抵それで「お金を借りられない理由」がわかるでしょう(何かしら、過去の返済トラブルが記録されているはずです)。

もし、CICの情報を見ても原因がわからなかったら、JICC、KSCもチェックする…というやり方が良いと思います。

JICC、KSCの信用情報の確認方法

JICC(日本信用情報機構)は「スマートフォン・郵送・来店」の3通りの方法で開示請求できます。スマートフォンが一番早く手続きできますが、画面上ですぐに閲覧できるCICと違い、信用情報の書類が郵送されてくるという開示方法です。そのため、郵送にかかる日数で、大体5日前後かかります。(日数は地域によって前後します)

KSC(全国銀行個人信用情報センター)はもっと不便で、「郵送」のみです。こちらから書類を郵送し、あちらからまた返送されてくるのを待ちます。一番時間がかかるので、「銀行系の借り入れで、心あたりがある」という方以外は、KSCに開示請求する必要は特にないでしょう(CIC・JICC、という順番で開示請求していくことをおすすめします)

銀行カードローンは「保証会社」をチェック

ここまで書いてきた内容に特に問題ないのに、なぜかお金を借りられない―。こうした方は、申し込む先が「銀行カードローン」の場合、特殊な原因があります。これを解説します。

銀行カードローンの審査は「保証会社」がすることが多い

実は、銀行カードローンの審査は「その銀行がしている」ことは少ないです。一部の銀行はやっていますが、ほとんどの銀行カードローンでは「保証会社」が審査を担当しています。

保証会社というのは、保証人の会社版です。たとえば三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の保証会社はアコムですが、あなたがバンクイックの審査に申し込んだら、アコムがあなたを審査して、三菱UFJ銀行に対して「この人は信用できますよ」という「保証」をしてくれるわけです。

過去に延滞した消費者金融が保証会社だと、不利

上の話で何となくわかったと思いますが、もしあなたが「アコムから信用されていなかった」ら、このバンクイックでの審査は不利になるわけです。つまり「過去にアコムを利用して、返済の遅延・延滞があった」というようなケースですね。延滞・滞納くらいだったらまだいいですが、これが「強制退会・代位弁済」などになったら最悪です。

個人信用情報では、こうしたブラックリストの情報も「5年~10年」で消去されますが、個別の業者やブランドの中でのブラックリスト(いわゆる内部ブラック)は、半永久的に残ります。そのため、そうした重度の返済トラブルを過去に起こしていて、その消費者金融やクレジット会社が保証会社になっている銀行カードローンで申し込むと、これは「かなりの確率で審査に通らない」となるわけです。

銀行カードローンの保証会社の例

銀行カードローンの保証会社は、具体的には下のような組み合わせがあります。

  • 三井住友銀行カードローン…SMBCコンシューマーファイナンス
  • 新生銀行カードローン レイク…新生フィナンシャル
  • オリックス銀行カードローン…オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社

他にも無数にありますが、基本的には大手のクレジット会社や消費者金融が担当していると思ってください。

まとめ「審査が不安な人が注意する点」

お金を借りられない、キャッシング審査が不安…という方が注意すべき点をまとめると、下のようになります。

  • 「自力で何とかなる」部分と「そうでない」部分を、区別する
  • 「そうでない部分」については、無視する

「そうでない部分」というのは、具体的には下のようなポイントです。

  • 年収
  • 勤務先
  • クレジットヒストリー

これらはキャッシング審査で特に大きい比重を占めますが、言うまでもなく「すぐに変えられる」ものではありません。一方、ここまで書いてきた「クレジットカードの解約」などは、数日で変えられる部分です。返済計画の再編のための融資でも、消費者金融だったら「スピード借入」も可能です。

それらの「すぐに打てる対策」については、努力すべきです。そして、それらの対策を講じてもまだ審査落ちするようだったら、これは借り入れ自体を諦めるべきでしょう。たまに年収の水増しなどをする方がいますが、それは絶対にやってはいけません。

この「自分でコントロールできる部分だけに集中する」というのは、お金を借りる時だけではなく、人生の全般で生きる考えなので、ぜひ意識してみて下さい。

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