ボーナス払いで一括返済、キャッシングの賢い利用法
キャッシングの借入残高を、ボーナス払いで一括返済するのは自由です。特にボーナス払いの設定などをしなくても、お金ができたら提携コンビニATMなどでいつでも自由に返済できるので、ボーナスのお金をドカンとつぎ込んで、その臨時返済をすればいい…というだけです。
キャッシングの臨時返済は自由
銀行カードローンでも消費者金融でも、キャッシングの借入残高を任意返済（追加返済）するのは自由です。
- 専用ATM
- 提携コンビニATM
- 提携銀行ATM
この3つのATMのどれでも、ローンカードをATMに差し込むだけで、臨時返済できるようになっています。（もちろん、金額を入力した後、実際に現金を入れなければいけませんが）
約定返済は、月1回と決まっている
任意返済の対義語が「約定返済」です「やくじょう」と読みます。これは「約束で決まっている」という意味で、毎月1回の定期返済（銀行口座からの引き落とし）のことです。必ずしも引き落としとは限りませんが、大体は引き落としです。
そして、この約定返済以外でも、追加で返済したい時はいつでもk自由に返済していい…というのが消費者金融・銀行カードローンなどのキャッシングの魅力です。住宅ローンのような「お堅い借り入れ」だと、それができないことがありますからね。（できますが、事前に連絡が必要だったりします）
任意返済については、下のような別の呼び名もあります。ここまでもすでに登場していますが、あらためて一覧にしましょう。
- 追加返済
- 臨時返済
- 一部繰り上げ返済
- 早期返済
呼び方は自由なので、キャッシングの情報サイトによっていろんな単語が使われていますが、大体このようなものです。よくある間違いが「繰り上げ返済」です。繰り上げ返済とは「全額返済」のことなので、数万円など、一部だけ返済する時は「一部繰り上げ返済」を使います。
ボーナスでも何でも、自由に払える
臨時返済は、とにかく「お金さえあれば、自由にいくらでも返済していい」という風になっているので、ボーナスだろうと何だろうと、臨時収入が出たらすぐに返済する…というやり方でいいのです。この点、キャッシングは借り入れだけでなく、返済でも自由なサービスだといえます。
これは単純なことのようですが、それだけ自由に返済・借入できる態勢・システムを維持するのも、開発するのもコストがかかるという点で、かなりハイレベルなサービスなのです。銀行の住宅ローンなどは、それが面倒だったり、割に合わなかったりするから、このような自由な任意返済ができないようになっているわけですね。
キャッシングというサービスは、特に消費者金融だと「金貸し」というように低い評価をする人がいますが、実際にそのシステムがどのくらいすごいものか検証すると、悪い先入観はなくなっていくでしょう。
クレジットカードの返済より自由
銀行カードローン・消費者金融の返済は、クレジットカードの臨時返済よりも自由です。クレジットカードも消費者金融・銀行カードローンなどと同様に提携コンビニATM・提携銀行ATMで任意返済できるのですが、たまに、返済の金額が制限されることがあるのです。つまり「借入残高30万円」でも「「20万円しか返済できない」というようなことが起きるわけですね。（ごく稀にではありますが）
なぜ、返済金額が制限されるのか
これは、「すぐに全額返済されてしまうと、利息が減ってしまう」からです。こう書くと強欲なようですが、これは仕方がないことです。
というのは、クレジットカード会社は、銀行カードローン・消費者金融と違ってポイント・マイルなどのサービスを提供しているということ。つまり、利用者に対してある程度お金を還元しているので、最低限の利息は払ってもらわないと、経営が成り立たないわけです。
その証拠に、そうしたマイル・ポイントの還元をしていない消費者金融・銀行カードローンだと、借入残高は常に全額返済できるようになっています。銀行カードローン・消費者金融にしても、もしマイル・ポイントの還元をするようになったら、やはり返済を制限するでしょう。
銀行ローンも、事前に連絡が必要
序盤でも書いた通り、住宅ローンや教育ローンなどの銀行が提供する各種のローンは、任意返済をするときには事前連絡が必要です。「今日、15時までに○○万円、臨時返済します」というような連絡をして、振込後に確認してもらうよう、手続きをするわけですね。
電話一本でできるので、それほど大変ではありませんが、提携コンビニATMですぐ返済できる消費者金融・銀行カードローンと比較すると、やはり少々面倒ではあります。電話も5分から10分程度はかかりますからね。特に住宅ローンのような金額が大きいものだと、向こうも扱いが慎重になるので、電話のやり取りも時間がかかります。
このような普通の借り入れの臨時返済と比較すると、消費者金融などの追加返済が非常にやりやすいということが、実感していただけるでしょう。
クレジットカードのボーナス払いとの違い
ボーナス払いというと、クレジットカードを連想する方が多いでしょう。クレジットカードには「ボーナス一括払い」というシステムがあり、ボーナスの月まで何ヶ月借りても利息がかからないというサービスがあります。
利息がかからないかどうかはクレジットカード会社によって（あるいはクレジットカードの種類によって）ルールが違うのですが、これはかなり利用者にとってお得なサービスです。
長ければ半年間、どれだけ買い物しても利息を払う必要がない…ということですからね。アコム・プロミス・アイフルなどが提供する「30日間無利息」のサービスとは、期間が桁違いになるわけです。「150日間無利息」のような感じですね。
（ちなみに、プロミスで30日間無利息を利用するには、WEB明細利用・メールアドレスの登録が必要となっています）
クレジットカードによっては「ボーナス2回払い」というものもあり、ボーナス2回分…、つまり「約1年間」利息・手数料なしで借りられる…ということもあります。
さすがにボーナス2回払いは少数派ですし、あっても利息がかかることが多いですが、クレジットカードのボーナス払いというのは、このように銀行カードローン・消費者金融とは少し違う、ということを知っておくといいでしょう。
臨時収入が入ったら、とにかく返済
ボーナス払いにしても、それ以外の臨時返済にしても、お金がある時にどんどん追加返済をするというのは非常にいいことです。これは最終的な利子総額を減らすことになる、というのもさることながら、厄介なことを早めに片付ける習慣は、人生のすべての場面で活きてくるからです。
クレジットヒストリーも良好になる
また、このようにどんどん臨時返済して、通常よりも早く完済すると、同じように50万円を借りて完済するにしても、クレジットヒストリーがより良いものになります。
たとえば50万円を借りるなら、「通常、このくらいの返済期間」という目安があるわけです。それよりも早く完済されていたら、個人信用情報を見るだけでも、「ああ、この人は予定より早く全額返済したんだ」ということがわかります。それで「真面目な人」という印象を持ってもらえるわけですね。今後のクレジットカードなどの借入審査も、申し込みやすくなるわけです。
個人信用情報だけではそこまでわからなかったとしても、そのキャッシング会社の内部や、関連会社の中では、確実にその返済の実績が評価されます。そういう点でも、クレジットスコア（信用度）を上げる目的も兼ねて、予定より早くどんどん返済していく…というのがいいでしょう。
（実際、そのように早め早めで行動していると、自分も気持ちいいですしね）
残高があるほど、繰り返し借りる傾向がある
これは消費者金融やクレジットカードを利用する方に共通して見られる傾向ですが、借入残高が残っている人ほど、繰り返し何度も借りる傾向があるといえます。本来、キャッシング残高が多い人ほど「残り少ないし、追加借入をしてはいけない」と思うはずなのですが、なぜかそういう人ほど「さらに借り入れを続ける」わけですね。
もちろん「そういう性格の人だから、キャッシング残高が増えていった」ということもいえます。「ニワトリが先か、卵が先か」という理論ですね。
逆に「キャッシング残高が少ない人は、さらに追加返済をしていって、どんどん借入残高がゼロに近づいていく」という傾向があります。もちろん、これは良いことです。
結局、人間は悪い方にも良い方にも、「加速する」ようになっているんですね。エスカレートという言葉がありますし、これは悪い方に使われることが多いですが「良い方にエスカレートする」ということも、当然あるわけです。一度そういう流れを自分の中に作ってしまえば、キャッシングの全額返済を早めることも、難しくないでしょう。
ショッピングを控えるのが重要だが…
日本人のほとんどは、お給料が限られています。人より多く働いたからといって、お給料が上がるわけではありませんし、副業で稼ぐにしても、会社員・OL・公務員として働いている方だと、稼げる金額はたかが知れています。
となると、臨時返済をどんどんするには「よほど特殊な仕事をする」か「支出を抑える」しかないわけですね。そして、「特殊な仕事」というのは、たとえば女性だったらキャバクラや風俗店などですが、当然これは仕事をクビになるリスクがあります。
そう考えると、やはりショッピングなどを控えて、支出を減らすしかないわけですね。例えて言うなら、野球で、点が取れないチームは、投手力によって勝つしかないということです。実際、黄金期の中日ドラゴンズは、リーグ最下位の打率で、何度も優勝していました。
『となりの億万長者』という本を見ても、資産1億円～3億円程度の富裕層だと「徹底した倹約」だけでも、十分なれることがわかります（この本に登場する億万長者たちの倹約ぶりには、目を見張るものがあります）
臨時収入によってどんどん返済していくというのも大事なことですし、いいことですが、そもそも、返済自体をしなくていいように、支出をなくし、借り入れ自体を減らすという基本中の基本も、意識してみるといいでしょう。
（それができたら苦労はしない…と言われそうですが）
キャッシングのボーナスでの一括返済・まとめ
以上、銀行カードローン・消費者金融などの借り入れを、ボーナスで一括返済することについて書いてきました。キャッシングの場合はボーナス払いの金額が決まっているわけではないので、たくさんボーナスで返済しようと考えることも、まったく問題ありません。
しかし、住宅ローンのように、ボーナス払いを設定したら、その金額を必ず払わなければいけない、というシステムだと、ややリスクがあります。ボーナスが予定通り支払われなかったら、これで延滞・滞納になってしまう…ということですね。
住宅ローンの返済で遅延・延滞するのは、キャッシングの返済で遅れるよりもまずいと言われています。一括返済を要求された時のダメージが半端なく大きいですからね。そのため、多くの人が返済のために消費者金融などで借り入れをするのですが、そのまま収支のバランスが改善されず、多重債務者に転落していく…というパターンがよく見られます。
これはもちろん、消費者金融が悪いわけではありません。あるいは住宅ローンを提供する銀行が悪いわけでもありません。ボーナスの不払いも含めて、人生は一寸先は闇であるという基本を忘れたのが悪いのです。
そこまで言うと厳しいかも知れませんが、そういうトラブルはこれまで何度も見聞きしていたはずなのですね。それでもみんな「対岸の火事」とか、場合によっては「人の不幸は蜜の味」くらいに思っていたのでしょう。まさか自分がそうなるなんて、夢にも思っていなかったはずです。
この辺はキャッシングとかお金だけの問題ではなく、人生観の問題なのです。フォレスト・ガンプの名言ではありませんが「人生はチョコレートの箱である。開けるまで、何が入っているかわからない」ということなのですね。いい意味でも悪い意味でも。
（余談ですが、現代の工業化されたチョコレートだと、この名言の意味がわからない方が多いでしょう。昔のアメリカではチョコレートは手作りのギフトが多く、どんな中身かは、開けてみるまでわからなかったそうです）