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初めてのキャッシング、入社1年目の新入社員でも借りられる?

初々しい新入社員

新入社員でもキャッシングはできます。借入可能金額は勤続年数が長い社員さんと比較したら小さくなりますが、それでも借り入れ自体はできます。そもそも、学生やパート・アルバイト・フリーターの方々でも借り入れはできるのですから、新入社員がキャッシングできるのは当たり前と考えて下さい。

新入社員の借入審査

会社に入社したばかりの新入社員だと、大体どのくらいの金額をキャッシングすることができるのか―。これは当然千差万別ですが、大体の目安としては「10万円~30万円」と言えます。

何によって金額が変わるか、その条件も書いていきましょう。

キャッシング可能な金額が変わる条件

大体想像はつくと思いますが、一覧にすると下のような条件によって、借入可能金額が変わります。

  • 年収
  • 勤務先
  • 勤続月数
  • 他社借入
  • 借入・返済の履歴
  • 居住年数

他にも複数ありますが、主だったものはこれらの条件です。年収が多い方がいいのは当たり前ですし、勤続月数が長い方がいい…というのもわかるでしょう。居住年数も同様です。

少し独特なのが「借入・返済の履歴」で、まったく借金をしたことがない人よりは、たくさん借りて、たくさん返済してきた人の方が借入限度額が大きくなるという点を意識して下さい。日常生活の感覚だと「借り入れをしない人のほうが偉い」という印象があるでしょうが、キャッシングの世界ではそれが逆になる訳ですね。「実際に借りて返済した実績がある人の方が偉い」ということになるのです。

何はともあれ、このような審査条件が良ければ良いほど、新入社員の方の審査通過率も高くなりますし、最高限度額も大きくなります。

有名企業だったら、50万円も可能?

東証1部上場の、誰もが知っているような大企業だったら、新入社員の方でも初めてのキャッシングから50万円借りられる…ということがあるようです。

これは「大企業の新入社員だから信用できる」というのもありますが、消費者金融・銀行カードローンも企業なので、大企業の社員さんからの印象は良くしておきたいということもある、と言われています。口コミ・評判による指摘なので、本当かどうかはわかりませんが。

もちろん、新入社員には何の権限もないですし、そんな理由で返済能力のない人に貸し付けをしていたら銀行カードローン・消費者金融の経営も危なくなるので、これはデマでしょう。しかし、それを抜きにしても「大企業の社員だと、中小企業よりは安定性が高い」というのは確かで、その部分が評価されて50万円などの高額借入ができる…ということはありそうです。

(それでも、かなり難しいとは思います。学生時代にクレジットカードを利用して、良好なクレジットヒストリーを残している…という場合は高額キャッシングもしやすくなるでしょう。

学生時代のクレジットヒストリーは重要

ここまでも触れてきた通り、新入社員の方がどれだけの限度額でキャッシングできるか、あるいはそもそも審査に通るかどうかは、「学生時代に、どんなクレジットヒストリーを残してきたか」というのが重要なポイントになります。

というのは、年収については、新入社員だとまったく違いはないからです。せいぜい1万円か2万円という所でしょう。(こういうわずかな違いをめぐって、就活生の間でヒエラルキーーが存在しているようですが、時給が1万円レベルの中小企業の社長などは、鼻で笑っているでしょう)

そのように、年収・月収はほとんど同じですし、他社借入についても、新入社員だったら大体同じです。

  • 学生時代からキャッシングをしている人は、大人ほどは多くない
  • クレジットカードの利用残高も、限度額自体が最初から小さい
  • 住宅ローンなどの「大物」の借り入れがない

このように、他社でのキャッシング残高については、新入社員の場合「そもそもそれほど借りれなかった」ということで、やはりあまり違いがないのです。

となると、一番の違いは、クレジットカードなどで、毎月コツコツ遅延・延滞せずに返済をしてきたかということになるんですね。学生だとクレジットヒストリーというものがよくわかっていないので、クレジットカードの支払も遅れてしまいがちですが、こういう小さい失敗をしているかしていないかが、大きな違いになるということです。

銀行なら「内定者応援ローン」もある

新入社員の方といっても、まだ入社していない方もいるでしょう。就職は内定していて、卒論も書き終わっていて、あとは卒業式や卒業旅行だけ…というような段階ですね。

この段階での借り入れだと「内定者応援ローン」というものもあります。武蔵野銀行などの地方銀行が提供しているものですが、これについても説明していきましょう。

かなりの低金利で借り入れができる

金利はその地方銀行によっても違いますが、大体銀行カードローンの半分程度の金利で借りることができます。ろうきんカードローンの金利と同じくらいです。

ろうきんカードローンの借入条件は年収150万円以上、勤続1年以上というレベルなので、それと同じ金利で借りられるということは、かなり信用されていることがわかるでしょう。(もうすぐ就職するとはいえ、大学生で年収150万円稼いでいる人は、まずいないですからね。その学生に対して、年収150万円レベルの信用度で金利を設定する、ということです)

そのように低金利で借りられるので、特に卒業旅行などで数十万円の高額借入をするという時におすすめです。

引っ越し・運転免許証の取得などにも

内定者応援ローンの利用用途は、ある程度限られています。しかし、大体、内定者の学生が、就職前に必要になる資金使途であればOKとなっています。具体的には下のような利用用途ですね。

  • 卒業旅行の費用
  • 卒業式の袴などのレンタル
  • 自動車学校の学費
  • 引っ越しの費用
  • スーツの購入資金
  • 自動車の購入費用

などなど。まだいくらでもありますが、「これから就職して社会人になるにあたって」あるいは「大学を卒業する時に」必要になるだろう利用用途であれば、大体OKとなっています。

(もちろん、銀行の目的別ローンのように、請求書や領収書などを提出して、資金使途を証明するという必要はありません。あくまで自己申告です)

内定者応援ローンのデメリット

このように、就職間近の学生にとっては非常にメリットが大きい内定者応援ローンですが、デメリットや注意点もあります。箇条書きすると下のようになります。

  • そもそも、提供している金融機関が少ない
  • 給与の振込先口座を、その銀行に設定しなければいけない(ことが多い)

このように、いくつかの制約もあります。そもそも、内定者応援ローンを提供している金融機関は、全国で5つ程度ということで、それもすべて利用対象エリアが限られていますから、利用できる学生さん、新入社員の方は限られている…と思ってください。

(一方、利用できる方にとってはメリットが大きいので、ここで紹介させていただきました)

新入社員でキャッシングが必要になる理由

学生時代にキャッシングをしたことがまったくない人でも、新入社員になってから初めてのキャッシングを経験する…というパターンがよくあります。なぜそのように就職してからお金が必要になるのか。ここではその理由を検証していきます。

一人暮らしで出費がかさむ

一番多いパターンが、就職と同時に東京などの都市部に出てきて一人暮らしを始め、それで生活費が足りなくなる、というものです。大学時代から一人暮らしをしている人なら慣れたものでしょうが、新入社員になって初めて一人暮らしを経験する…という方だと、予想外に出費がかさむことに驚くでしょう。

一人暮らしでどのくらいのお金が必要になるかは、その人の生活能力にもよります。当然ですが、家事・料理などが得意な人であれば、生活費はかなり安く抑えることができます。そうした方の場合、新入社員になって一人暮らしを始めても、キャッシングが必要になることは少ないでしょう。

逆に、特に男性の新入社員の方々で、料理や家事の経験がほとんどない…という場合には、かなり支出が多くなるでしょう。こう書くと「じゃあ、男性の新入社員の方が、キャッシングをしやすくなるのか」と思うかも知れませんが、一概にそうとも言えません。

女性は見栄のショッピングが多くなる

特に就職すると、女性は見栄でショッピングをすることが多くなります。「それは大学時代も同じでは?」と思うかも知れませんが、大学時代よりも就職後の方がこの傾向は強くなります。理由は下の通りです。

  • 大学と違って、OL同士の集まりからハブられたら生活できなくなる
  • 外見が老化し始めるので、高い服や香水を買うようになる
  • 単純にお給料が入るので、大学時代に変えなかったような物を買いたくなる

などの理由です。特に大きいのは、「大学と違って、同僚の女性に嫌われたら生活自体が危なくなる」という点が大きいでしょう。大学なら「ただ通いづらい」だけで済みますし、そもそもサークル以外の人間関係はほとんど固定されていません。

しかし、会社の人間関係は固定されています。完全な村社会なわけです。成果だけを求めて全員が動いている会社だったら、そんな愚かしい人間関係は構築されていませんが、旧態依然とした会社だと、そういうどうでもいい社内の人間関係があるのです。

そのような人間関係に合わせて、無理に高いランチに付き合ったり、旅行に付き合ったりしているうちに、クレジットカードのショッピング枠が大変なことになる、というのは、女性がキャッシングをするきっかけ、消費者金融でお金を借りる理由として、非常に多いものです。

アルバイトに対して、自腹を切ることがある

これは就職してからびっくりすることの一つだと思いますが、まだ23才や24才の新入社員の方々が、職場の学生アルバイトなどを集めた飲み会などで、自腹を切らないといけないことがよくあるのです。

これは会社にもよるのですが、たとえば個人指導塾などの場合、新入社員がいきなり教室長…というケースがよくあります(私の大学時代のアルバイト先もそうでした)。

こうして責任のある立場になると、アルバイトの大学生などを集めて懇親会をした時、何らかの形で自腹を切ることになります。自腹ゼロということは、まずないでしょう。

これは一例ですが、何かしらこういう「自腹を切る場面」というのが、会社員・OL・公務員として就職すると、必ず出てきます。公務員はまだ少ないかも知れませんが、私企業だったら当たり前です。

ひどいのはアパレル系やエステサロンで「自爆」と呼ばれるものですが、売上ノルマを果たすため、不足分を自分で購入するというもの。自爆は本来業界用語ですが、それが一般にも知られるくらい、これは常態化しています。

こうした切実な理由によって消費者金融・銀行カードローンでの借り入れが必要になる、という新入社員の方々もいます。浪費によってお金が必要になった方と違い、こうした方の場合は大変同情の余地があるのですが、こういうケースを見ると、人間は何のために働いているのだろう、と思わざるを得ません。

(『闇金ウシジマくん』のサラリーマンくん編でも「俺たち、何でこんなに追い詰められてるんだろうな」というセリフが出てきますが、これを万感の思いで読んだサラリーマンの方々は多いでしょう)

新入社員のキャッシング・まとめ

以上、新入社員の方々が、特に初めてキャッシングする時に関連する知識をまとめてきました。一言だけでまとめると、借り入れ自体はできるが、あまりキャッシング残高は増やさない方がいいということです。当たり前ですが、これが皆さんできないので、借入超過者や多重債務者の方々が、変わらず量産されているのです。

特にわかいうちは、利用実績を積んでキャッシング枠が増えるたびに、自分の実力が認められたような気がして、ついつい気分が大きくなってしまい、浪費をしてしまう傾向があります。消費者金融ならまだ「借金」という意識がありますが、クレジットカードの特にショッピング枠だと、そうした意識が希薄なので、ついつい借り入れを重ねてしまう…ということが多いのです。

しかし、紛れもなくクレジットカードも借金です。『ナニワ金融道』の青木雄二氏は「クレジットカードに借金札という名前をつけたらどないや」と著書で書かれていましたが、そのくらいの意識は持っておいた方がいいでしょう。

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