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教育ローン・奨学金の代わりに柔軟に使えるカードローンキャッシング

子供の教育

お子さんが成長して、大学や専門学校・高校などの進学で教育ローンが必要になる、ということもあるでしょう。ここでは奨学金との比較も含めて、そうした「教育資金」の借り入れについてまとめていきます。

教育ローンなら、いつでも申し込める

「教育資金をローンで借りる」と聞いて、多くの人が思うのは「奨学金でいいのでは?」ということでしょう。確かに、基本的には奨学金の方がいいのです。銀行の教育ローンよりも低金利ですし、返済の督促なども、それほど厳しくありません(もちろん、返済は延滞・滞納せずに、しっかりしなければいけませんが)。

そうしたことを踏まえた上でも「銀行の教育ローンの方がいい」という場面があるんですね。

奨学金は「入学後」しか借りられない

日本学生支援機構が提供する奨学金の欠点は、「入学後でないと申し込みできない」という点。大学生を経験したならわかるでしょうが、入学後に申し込みの案内が来て、それから審査をして、夏か秋から奨学金を受け取れる…という風になっているんですね。

つまり大学の入学金を払う場合は、奨学金では不可ということです。もちろん、入学金に限らず高校の制服を作る、あるいは教科書などを買い揃える…などの用事でも、入学前にお金が必要になることは多いです。そのような場合は、銀行の教育ローンがいいということですね。

大学の入学金を払うなら、教育ローン

奨学金と教育ローンの比較は、上に書いた通りです。そして、消費者金融でのキャッシングと比較した場合も、基本的には「銀行の教育ローンで借りた方がいい」といえます。理由は下の通りです。

  • 普通の銀行カードローンと違い、比較的審査に申し込みやすい
  • 消費者金融より圧倒的に低金利である

たとえば三菱UFJ銀行だったら「バンクイック」などの普通のカードローンがありますが、こうしたカードローンと比較して、教育ローンは「利用用途が明確でまじめなので、意外と審査に申し込みやすい」というメリットがあるのです。また、言うまでもなく低金利です。

(教育には公的な側面があるので、銀行もそれほど高金利を設定しないのです)

融資までのスピードも、奨学金より教育ローン

再び奨学金との比較になりますが、もし入学金でなく「入学後に借りる」という場合でも、やはり銀行の教育ローンの方が優れています。というのは「最短で、数日で借り入れできる」からです。

奨学金でこれは絶対に無理です。多くの人が知っていることでしょうが、最低でも数ヶ月はかかるので、用途がまったく違うわけですね。毎月の生活費・学費という「決まって必要になる定期的な出費」のためには、奨学金での借り入れと補填が向いています。しかし、そうでない出費に関しては、明らかに銀行の教育ローンの方がいいわけです。

メガバンクの教育ローン・比較

ここまでは銀行の教育ローン全般について語ってきました。ここからは、具体的にメガバンクの例をあげて、それぞれの教育ローンの金利などを解説していきます。

三菱UFJ銀行の教育ローン

三菱UFJ銀行は「ネットDE教育ローン」という商品を提供しています。金利は変動金利なので、時期によって違いますが、大体実質年率で「3.975%」程度となっています。

消費者金融の実質年率は、18.0%が普通なので、それと比較すると三菱UFJ銀行の教育ローンがどれだけ低金利かわかるでしょう。

(ちなみに、日本学生支援機構の奨学金は、0.1%~0.5%程度です)

三井住友銀行の教育ローン

三井住友銀行の教育ローンはいくつか種類がありますが、多くの人におすすめなのは「無担保」のタイプです。不動産などの担保を用意しなくていいということですね。

三井住友銀行の教育ローンの金利は「実質年率3.475%」が目安となっています。ただ、これは変動金利なので、三菱UFJ銀行同様、時期によって変化します。

三井住友銀行の教育ローンは、スピード借入がしやすいというのもポイント。受付時間が早ければ(例えば午前中などであれば)スピード審査し、その日中に審査結果を連絡する…ということができます。

もちろん、そのままスピード借入できるかといったら、教育ローンという性質上、少々厳しいでしょう。しかし、スピード審査ができるというだけでも、教育ローンとしてはかなりすぐれたサービスです。

みずほ銀行の教育ローン

みずほ銀行の教育ローンも、三井住友銀行と同じく「無担保型」が、申し込みやすいのでおすすめです。この商品の金利は、下のようになっています。

  • 変動金利…実質年率3.475%
  • 固定金利…実質年率4.150%

「変動金利の方が低利息でお得だな」と多くの人が思うでしょう。実際にその通りです。ただ、変動金利は「経済情勢が大きく変わったら、どこまで高くなるかわからない」というデメリット・短所もあります。これは他の銀行の教育ローンでも言えることですが、この点は注意してください。

(もちろん、当然ながらもっと低金利になる、という可能性もあります)

教育ローンの審査に落ちたら?

もし、銀行の教育ローンの審査に落ちてしまったらどうするか。一番簡単なのは「消費者金融などのキャッシングで借りる」ということですが、消費者金融だと少々金利が高いというのも事実です。

10万円や30万円という少額借り入れだったら、消費者金融の金利はそれほど高くありません。しかし、大学の学費の、数百万円レベルの高額借り入れとなると、やはり消費者金融の金利は高いですし、そもそもそれだけの金額は大体借入不可です。

そのため、まずはこうした「普通のキャッシング」以外の方法から解説していきます。

低所得世帯なら「生活福祉資金」もあり

まず、世帯収入が少ない「低所得世帯」の方であれば、国の融資である「生活福祉資金」を利用するのも手です。生活福祉資金は学費だけでなく、生活のありとあらゆる場面で、必要な金額を借りられる公的な融資制度です。

あくまで「融資」なので返済が必要ですが、それでも「実質年率1.5%程度」という超低金利で借りられる…というメリットがあります。そして、それぞれの用途に応じて、一般的に必要な金額を借り入れできるので、学費で数百万円必要…という時でも、利用可能となっています。

(もちろん、学費の場合は一度に数百万円というわけではなく、それぞれの支払い時期ごとに分散しての借り入れとなりますが)

母子家庭なら「母子福祉資金」がおすすめ

もし母子家庭・シングルマザーの方であれば、「母子福祉資金」という選択肢もあります。これは父子家庭・シングルファザーの方の場合は「父子福祉資金」という同様のものもあります(父子福祉資金については、自治体によってはまだです)。

母子福祉資金・父子福祉資金の内容は、生活福祉資金と同じです。その利用用途・資金使途ごとに、必要な金額を融資してくれるというものです。内容によって、あるいは連帯保証人がつくなどの条件を満たせる場合は、無利息になることもあります。

もちろん、金利がついても年率1.5%程度の「超低金利」なので、母子家庭の方であれば、これを利用しない手はありません。入学にかかる費用だけではなく、たとえば教科書の購入、修学旅行など、教育に関連する出費であれば、大体利用可能となっているので、その点もありがたい制度です。

その他の場合は、キャッシングで借りる

その他の場合…、つまり「生活福祉資金・母子福祉資金」なども利用できないという場合には、最終手段として「消費者金融などのキャッシングを利用する」という手もあります。

ただ、ここまで書いてきた通り、銀行カードローンや奨学金、あるいは生活福祉資金などと、消費者金融のキャッシングでは金利がまったく違います。

これらの金利はすべて「変動金利」なので、時期や状況によって変わりますが、大体の目安を一覧にして、比較してみましょう。

借り入れの種類 実質年率
消費者金融 18.0%程度
銀行の教育ローン 3.5%程度
奨学金 0.1%~0.5%程度
生活福祉資金など 無金利~1.5%程度

このように、公的な融資に近づけば近づくほど、圧倒的に低金利になる、というのがわかるでしょう。そして、残念ながら教育資金の借り入れについては、消費者金融は高金利といわざるを得ません。

ただ、言うまでもなくこれは「消費者金融が悪い」ということではありません。「そもそも用途がまったく違う」のです。消費者金融は、少額を急ぎでキャッシングすることに特化したサービスであって、大学の入学金や学費というような「あらかじめ、計画的に用意しておくべきお金」で使うサービスではないんですね。

消費者金融の金利がやや高めなのは「特急料金」です。新幹線でも印刷などのサービスでも「特急料金」は常に割高ですが、「スピードキャッシングがしやすい」という、スピード面のサービスに対して、このような高金利が設定されているわけですね。

逆に書くと、そもそも学費や入学金に消費者金融での借り入れが必要になるということは進学に関する計画自体に、やや問題があったといえます。もちろん、やむを得ないトラブルや事情などがある方もいるでしょうが、入学の時点でこうした資金不足に見舞われるのであれば、大学を卒業した後も、奨学金でも何でも借りたお金を、本当にペイできるのかということを、真剣に考えた方がいいでしょう。

(これがまったくペイできない卒業生が増えているので、奨学金の返済が問題になっているのです。奨学金や日本学生支援機構が悪いのではなく「大学は、卒業した後、お金を稼ぐ力にはまったくつながらない」ということに、問題があるのです)

教育ローンを借りたい時のポイント・まとめ

以上、銀行の教育ローンでお金を借りたい時に知っておくべきポイントをまとめてきました。基本的には、入学金など「すぐに必要なお金」でない限りは、「日本学生支援機構の奨学金で借りる」というのがベストです。

最近、奨学金の金利や返済が問題になっていて、「奨学金 金利」と検索すると「高い」と出たりしますが、これは大間違いです。先の比較でもわかったと思いますが、銀行の教育ローンが大体「3.5%」程度の実質年率なのに対して、奨学金の実質年率は「高くても0.5%程度」なのです。一応上限金利は「3.0%程度」となっていますが、これは金利情勢が、どれだけ変化してもこれ以上上がらないという意味の金利なのですね。実際には、ここ5年程度は0.1%~0.5%程度で、ずっと推移しているのです。

そのため、「奨学金の金利が高い」ということは、一切ありません。先にも書いた通り、問題は「大学を卒業した後、どういう仕事について、どうやってお金をやり繰りしていくのか」ということを、多くの学生も親御さんも、真剣に考えていないということです。親子の間でお金の会話をすることが、日本人は極端に少ないのです。

教育ローンを借りる前にもっとも考えるべきことは、むしろこれだと言っていいでしょう。つまり「何のために進学するのか」「仕事とは何か」「お金とは何か」ということです。あまりに本質的と思われるかも知れませんが、人生で「最善の選択肢」というのは、結局いつも「本質的」な所に行き着きます。「どこでキャッシングするのが一番低金利か」というような比較は、正直「枝葉の問題」にすぎないんですね。

そうしたことも考えた上で申し込んでいただくなら、ここまで書いた通り、銀行の教育ローンは「申し込みやすい」し「低金利なサービス」ということで、おすすめできる選択肢です。この記事ではメガバンクの教育ローンだけ紹介しましたが、その他の都市銀行や地方銀行でも、すぐれた教育ローンのサービスは多くあるので、それらも含めてぜひ比較検討してみてください。

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