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カードローンの返済期間・返済期限はどれくらい?

返済期限

カードローンの返済期間は「6年9ヶ月」が基本です。返済回数でいうと「80回」となります。しかし、悪質な遅延・延滞をしているなど、何かしらの問題がない限りは、この返済期限は自動的に延長されるので、必ずこの年数で返済しなければいけない…ということではありません。

(もちろん、できるだけ早期完済した方がいいのですが)

返済期間は、特に気にしなくていい

冒頭に書いた通り、カードローンの返済期間というのは、特に気にする必要はないのです。一応設定されてはいますが、普通に利用している限りは、自動延長されるものなので。

また、自動延長を抜きにしても、そもそもの返済期間が相当長く設定されているので、その点でも余裕があります。これが特定商品の分割払いだと、もっと分割回数が少なくなるので、期間や回数を気にする必要が出てくるでしょう。

(分割払いは、キャッシングのように高い金利をとらないですし、場合によっては無利息ということも多いですから、あまり長期間で分割回数を設定すると、業者の側も困ってしまうわけです。なので、分割回数の設定は少なくなるわけですね)

期間内に完済できない人は、基本的にいない

6年以上という長い返済期間が設定されているので、この期間内でキャッシングの完済ができないという人は基本的にいません。たとえば消費者金融だったら、大体借りられても50万円までなので、「50万円を6年以上で返済する」ということになります。

つまり、年間8万円から9万円ということで、月1万円も払わなくていいわけです。利息も含めれば月1万円になるかも知れませんが、これでも別にさほど厳しいペースではないでしょう。

もちろん、学生や家庭に入っている女性などの場合は、月1万円の返済は厳しいです。しかし、50万円の借入枠をもらったなら、それなりの収入がある職業・属性の方のはずなので、それで月1万円を支払えないということは、相当お金の使い方に問題があるということなのですね。

つまり、普通の生活を真面目にしている方々であれば、キャッシングの返済期間内に全額返済できないということは、基本的にないのです。それができないとしたら、交通事故や病気などの不幸があったか、上に書いた通り、相当な浪費をしているかのどちらかです。

(ギャンブルや投資の失敗も、よくある原因です。投資は、ちゃんと勉強している人なら稼げるのですが、借金で投資をする時点で、その人はまったく勉強をしていないということなのです。)

追加借入をした場合はどうなるのか?

たとえば、最初にアコムで「30万円」の借入枠をもらったとします。そして、30万円全額借りずに、最初は10万円だけ借りたとしましょう。

この10万円の分は、当然「6年9ヶ月」の返済期間になるわけです。そして、最初の借り入れから一年後に、追加で「20万円」借りた―。この場合、20万円の返済期間はどうなるのか、と疑問に思う方もいるでしょう。この結論は最初に30万円の与信枠が設定された時から、6年9ヶ月という計算になるというもの。つまり、最初に30万円という最高限度額が設定された時点で「30万円借りた」のと同じ扱いになるわけです。

与信枠が増額されたら、返済期間が変更される

逆にこの最高限度額が変更されたら…、たとえば増額か減額をされたら返済期間も変更されるということです。必ずしも変更されるとは限りませんが、大体変更されることが多いです。

なので、上のケースの場合は「30万円」の範囲内で借りているうちには返済期間は変わらないのですが、そこから「50万円」などに借入枠が増額されると、返済期間も延長されることが多いわけですね。少なくとも短くなることはありません。

ただ、これについてもやはり「返済期間など、特にあってないようなもの」と考えてください。もともと6年で完済するのはそれほど厳しくないのに、そこからさらに、追加で6年延長されたりしたら、完済できない方がどうかしているというのは、誰でも思うことでしょう。

もちろん、中には完済できない方もいますが、それは先に書いた通り病気や交通事故などの不幸があったり、ギャンブルなどで完全に生活が破綻しているなど「返済期間の問題ではなく、根本的な経済問題を抱えている」という方です。なので、返済期間については、増額されて延長されようがされまいが、ほとんどの人にとって、まったく影響はないというわけです。

毎年の更新審査は、自動延長される

このルールは業者・ブランド・銀行によっても変わるのですが、毎年途上与信をして、それによって自動で返済期間が延長されるというキャッシング業者や銀行カードローンも、よく見られます。この場合は、「6年」という返済期間が、延々と延長されるわけです。つまり「期限切れは、今後も半永久的に起きない」ということですね。

返済の延滞・滞納がないことが条件

これも序盤で書いた通りですが、このように自動延長してもらうためには、その時点で返済の遅延・延滞をしていないということが条件です。していても少額だったり、日数が数日程度だったらOKということもあるようですが、それはその業者・ブランド・銀行によってルールが完全に違います。(審査基準と違って、これは割とそれぞれの会社が自由に決めていい部分なので、バラつきがあるようです)

その時点では延滞・滞納をしていない人でも、過去にしたことがあったら自動延長されないということは、当然あります。この辺は、その人の職業や年収、あるいは他のクレジットカードなどでどれだけ借りているか…と言うような借入状況なども含めて、総合的に判断されます。

自動延長されなくても問題はない

ただ、こうした延滞・滞納などが原因で自動延長されなかったとしても、何も問題はありません。というのは、もともと6年以上という、相当余裕を持った返済期間が設定されているので「来年自動延長してもらえれば十分」だからです。まったく焦ることはないというわけですね。

解約したい場合は、自分から申し出る

ここまで書いた通り、返済期間が自動延長されていくというのは楽だし便利なのですが、「解約したい」という人にとっては、これは厄介だったりします。いつまでも契約が持続してしまうということだからです。

解約のルールは銀行カードローンにより、キャッシング業者により違います。ただ、基本的には全額返済するだけでは解約にはならず、自分から解約を申し出ることが必要というパターンが多いです。

つまり、借入残高をすべて返済した後に電話などをかけて「解約したいのですが…」と告げるわけですね。少し手間ではありますが、そうすれば借入残高がなくなるだけではなく、契約自体が完全に消滅します。

(ただ、もし過払金が発生していた場合は、こうして解約した時点でそれも消滅してしまうので、過払い金の返還請求ができなくなります。2006年より前から借り入れをしている方は、一度チェックをしてから解約してください)

返済期間内でも、強制解約されるケース

「返済期間はかなり余裕があるし、自動延長されるから大丈夫」ということを、ここまでは書いてきました。しかし「返済期間内でも、強制解約される」というパターンもごく稀にあります。ここではそのようなシチュエーションについて書いていきます。

1ヶ月から3ヶ月以上の遅延は、強制解約

返済の遅延は、その日数が相当長くなった場合、強制解約・退会の対象となります。個人信用情報に記録されるのは61日から3ヶ月、つまり2ヶ月以上となっていますが、1ヶ月でも強制解約になることはあります。

これは実際に私がなったことがあるのでわかります。9月10日頃に支払うはずだったクレジットカードの引き落としが、10月10日頃までできなかったんですね。1ヶ月の猶予をもらっても、払えなかったということです。

結果、私のこのクレジットカードは強制解約になりました。正確には「強制利用停止」というもので、個人信用情報に「強制解約」という履歴(異動情報)は残らなかったのですが、何はともあれ、クレジットカードは使えなくなりました。

これは「返済期間内でも、強制退会になる」というパターンです。個人信用情報に記録されるのは2ヶ月からですが、1ヶ月の遅延でもこのようなケースは起きる、という参考にしてみて下さい。

利用規約違反があった場合も、強制退会

これは当然ですが、そのカードローンの利用規約に違反していた場合は、返済期間内であろうと即座に強制退会の対象となります。これは誰でも納得するでしょう。そもそも、そういう行為に手を染める時点で、確信犯のはずです。

唯一確信犯ではなく「知識不足のためにやってしまう」というのがクレジットカードの現金化ですが、それについても書いていきます。

クレジットカードの現金化も規約違反である

クレジットカードの現金化というのは、クレジットカードのショッピング枠を使ってパソコン等の商品を買い、それをすぐに買い取ってもらって現金にするという方法です。クレジットカードのキャッシング枠が使えない人で、買い物ではなく現金の調達をしたいという方が、この方法を利用することがよくあります。

キャッシングの返済とか、税金の支払いなどは現金でないとできないですからね。その他、現金が必要な場面でこの方法を利用しようとする人は、昔から多くいます。スポーツ新聞の広告欄にも、かなりクレジットカードの現金化業者の宣伝があります。

こうした宣伝を見ていると、まともな商売のようですが、実はかなりの悪質業者です。法律的にはグレーゾーンなので裁かれていませんが、クレジットカード会社はどこでも、これを規約違反として厳重に対処しているので、発覚したらすぐに強制解約になります。なので、くれぐれもやらないようにして下さい。

(一説によれば、いわゆるもぐり捜査のような調査を、クレジットカード会社がやっているという口コミもあります。本当かどうかはわかりませんが)

カードローンの返済期間・期限まとめ

以上、カードローンの返済期間や期限・回数についてまとめてきました。強制解約など特殊なケースについても書きましたが、冒頭に書いた通り普通にしている限りは、キャッシングの返済期間は、まったく気にする必要がないものです。

毎月の約定返済日は、自動で引き落とされる

キャッシングの返済というのは、基本的に毎月の自動引落がメインになっています。「約束通りの返済」ということで、これを約定返済(やくじょうへんさい)と言います。

早期完済をしたいという人でなければ、毎月この約定返済に合わせて自動で引き落とししてもらうだけなので、自分から何かする必要はありません。ただ口座残高だけチェックしていればいいわけです。

できるだけ、繰り上げ返済した方がいい

上に書いた通り、約定返済のペースだけを守っていれば、カードローンの返済期間などは一切気にせずに利用できるのですが、やはりできるだけ早く完済した方がいいでしょう。

つまり返済期間に余裕があるからといってゆっくりしているのではなく「自らさっさと完済して、借入期間を短くする」という気構えが重要…ということです。

カードローン会社としてはできるだけ長期間ゆっくり返済を続けて、たくさん利息を払ってもらいたい所でしょう。しかし、それとは別に業者・ブランド・銀行の側としても、貸倒リスクがなくなるという点では、早期完済は歓迎なわけです。なので、早めに全額返済することは、業者・ブランド・銀行の側にとっても不利益ではありません。

なので、返済期間や回数を気にしないのは当然のこととして「それ以上に、できるだけお金を稼いで、早く完済するようにした方がいい」ということを意識してください。こちらの方が、返済期間よりも遥かに重要なことです。

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