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リボルビング払いとは?返済方法について

カードで支払い(リボルビング払い)

リボルビング払いとは、簡単に書くと「毎月、最低返済金額だけ払う」という返済方式です。分割払いとの違いは、返済回数が、何回に延長されてもいいということ。何回になろうと何年になろうと「毎月、決められた最低限の返済金額だけ払っていれば、それでいい」という返済方式ですね。

以下、リボルビング払い(リボ払い)の詳しい解説や、注意点の説明をしていきます。

リボ払いのメリット・デメリット

リボルビング払いのメリット・デメリットは、下のようになります。

  • メリット…返済の負担が軽くなる
  • デメリット…なかなか元本が減らない

勘がいい方は気づいたでしょうが、このメリット・デメリットは、完全に同じものです。楽すれば、完済は遅くなる。苦労して頑張れば、完済は早くなるというだけなのですね。別にキャッシングに限らず、何にでも言えることです。四字熟語でいうなら、「先憂後楽」ということですね。

(先に苦しんで、後で楽をしろという意味です)

つまり、リボルビング払い(リボ払い)の本質を四字熟語で表現すると「先楽後憂」となります。

クレジットカードならポイントが貯まる

リボルビング払い(リボ払い)は、戦略的に使うのであれば、他のメリットもあります。それは、クレジットカードのショッピングの場合、リボ払いにした方がポイント・マイルが貯まりやすいということ。

リボ払いの方が利息が多くなるので、クレジットカード会社の利益は多くなります。だから、クレジットカード会社としてはリボ払いを推奨するために、一括払いや分割払いよりも、リボ払いのマイル・ポイントの還元率を高くしている…というわけですね。

そのため、お金に余裕がある人でも、あえてポイント・マイルを貯めるために、一括払いでなくリボ払いにしている…ということもあります。

小まめに臨時返済する努力が必要

当たり前ですが、クレジットカードのマイル・ポイントでも何でも、楽して手に入れることはできません。この「リボ払いで還元率を高める」というやり方だと、普通に翌月まで待って約定返済していたら、利息でポイント・マイルの効果が消えてしまうというデメリット・短所があります。

ではどうすればいいのかというと、とにかく小まめな臨時返済をして、利息がかからないようにする…という努力が必要なのですね。

これは私もやっていますが意外と大変で、特にリボ払い専用のクレジットカードの場合、利用金額が借入残高に反映されるのが遅いということがあります。

返済しようと思っても、できない

つまり、「3日前に買い物した分を、コンビニで返済しよう」と思っても、できないんですね。反映されていないのです。

クレジットカードの利用残高としては反映されていて、もし限度額いっぱいだったらすぐ使えないようになるのですが、「返済だけはできない」という風になっているのです。

これはもちろん「すぐ返済されたら、利息収入が減ってしまう」という理由です。クレジットカード会社もビジネスなので、これは仕方のない事なのですね。

なので、リボルビング払いによってポイント・マイルを貯めるという方法は、それほど楽なものではありません。それでも、こうした手間が苦にならないという方であれば、やる価値はあると思います。

お金がない人には、リボ払いはありがたい

返済の負担が小さいということは、最終的な利子総額が増えるというデメリット・短所がある反面、「とりあえず、今は一息つくことができる」というメリット・長所があります。

つまり「先の話はひとまずおいておいて、今資金繰りを何とかしたいんだ」という場面では、リボ払いは非常にありがたいわけです。いわば西洋薬のようなものですね。

言うまでもなく、健康のことを考えると、西洋薬はできる限り使わない方がいいのです。漢方薬か、もしくは何も使わず料理の栄養や睡眠だけで治す…というのが一番いいわけですね。

しかし、今すぐに症状を抑えたいという時は、西洋薬しかないし、手術しかないわけです。リボルビング払いは、そのように資金繰りで行き詰まっている人のためのシステム…と思っていいでしょう。

そのままズルズル借金してしまう人も多い

言うまでもないことですが、そうして一時のピンチをしのいでも、そのまま収支のバランスを改善出来ずに、ズルズルと借金を重ねて多重債務者・借入超過者になってしまう…というパターンも非常に多いです。クレジットカードで破産する人は、大体リボルビング払いを使っていると考えていいです。

もちろん、これはリボルビング払いが悪いということではなく、あくまでその利用者の方の金銭感覚や、人生観そのものに問題があるわけです。これが悪いというなら、暴走族が登場したのはバイクメーカーのせいということになるし、製薬会社が睡眠薬を売っているから自殺者が出た…という話になってしまいます。

結局、最後は人間次第なので、別にリボルビング払いが良いとか悪いという議論ではないんですね。「じゃあ、その人間をどうやって改善したらいいのか?」と言われると、それはもう教育学・心理学・哲学・宗教の世界になってしまうのですが…。

何はともあれ、リボルビング払いで急場をしのいで一息つくのはいいですが、それで油断せずに、収入を増やすなどして、できるだけ早く完済するようにして下さい。

なぜリボ払いだと借入超過になりやすいか

消費者金融・銀行カードローンにしてもクレジットカードにしても、なぜリボルビング払いという返済方式だと借入超過になりやすいのか。この理由の一つは借金をしているという実感が薄れるということです。

たとえば分割払いなら、1月に「10万円」の買い物をして、それを「2万円ずつ、5回」というような条件で返済していくわけです。

こうすると、毎月2万円きっちり払いながら「ああ、今1月の買い物の分を払っているんだな」という実感がわくわけです。

その買い物が有意義に活用できていたら、「あの時買ってよかった」と満足するでしょうし、逆に活用できていなかったら、「あのショッピングは失敗だった」というように、痛みを感じながら反省することができるでしょう。

リボ払いは、ダメな買い物をしても痛みがない

一方、リボ払いは「いつの買い物の分を払っているのか、よくわからない」という状態になっていきます。それはそうですよね。新旧ありとあらゆるショッピングの分が「総額」として、ごちゃまぜになっているわけですから。全部ただの「借入残高」として、ひとかたまりになっているわけです。

こうなると、仮にダメな買い物、無意味な衝動買いなどをしてしまっても、それを痛烈に反省することができないのです。確かに、部屋の隅で埃をかぶっているそうした物を見て「もう、こういう買い物はしないようにしよう」とは思うのですが、それに加えて分割払いのように「月々の返済でも後悔する」ということがないわけですね。

「小さいことにくよくよするな」というベストセラーがありましたし、これはいい教えですが、反省すべきことは、くよくよとしっかり反省した方がいいのです。リボ払いはそれができない、しづらくなるという点で、デメリットとまでは言いませんが、注意が必要な返済方式です。

リボ払いを一括払いにする方法

リボルビング払いでした買い物を、一括払いに変更して返済する…ということは可能です。これは銀行カードローン・消費者金融などのキャッシングの臨時返済と同じで、「ただ提携コンビニATM・提携銀行ATMなどに行って、借入残高を返済すればいい」というだけです。

正式な一括返済ではありませんが、全額返済はしたわけなので、事実上一括払いにしたようなものです。多少の利息は発生しているでしょうが、買い物から短期間でそうして全額返済したのであれば、利息は微々たるものです。

一括払いがリボ払いになっていることも?

実は、クレジットカードによっては「一括払いでショッピングをしたはずなのに、勝手にリボルビング払いになっている」ということもあります。これは下のような原因が考えられます。

  • そのクレジットカードは、リボ払い専用である
  • クレジットカードの初期設定が、「すべてリボ払い」になっている

後者の場合は、自分で会員ページにログインして、返済方式の変更などの設定をする必要があります。前者の場合は、そもそもリボ払い専用のクレジットカードなのだから、どうしようもありません。提携コンビニATM・提携銀行ATMを使って、できだけ小まめに早期返済をするようにして下さい。

消費者金融とリボ払い

ここまではクレジットカードの話題を中心に話してきましたが、消費者金融や銀行カードローンの返済方式については、ほとんどがリボルビング払いです。

これは別に銀行やキャッシング業者が「利息をたくさん取ろう」としているわけではなく、キャッシングの利用者は、ほぼ全員がリボルビング払いを希望するために設定されているルールです。

それはそうですよね。お金がないからアコム・SMBCモビット・アイフルなどに借りに来たのに、それでいきなり分割払いや一括払いなど、現金が手元に必要な返済を、できるわけがありませんから。

そのため、消費者金融や銀行カードローンの返済方式は、どこもリボルビング払いになっていますが、これは臨時収入を増やすために業者・ブランド・銀行がやっていることではなく、ユーザーが求めているから、そうなっているということを理解して下さい。

リボルビング払い・まとめ

以上、リボルビング払い(リボ払い)のメリット・デメリットや注意点、クレジットカードや消費者金融などとの関わりについてまとめてきました。最後に再度、一括払いや分割払いとの違いと、マインド面の注意点を補足しておきます。

一括払い・分割払い・リボ払いの違い

クレジットカードでもキャッシングでも、この3通りの返済方式が主流ですが、それぞれの違いは下のようになります。

  • 一括払い…翌月全額返済する
  • 分割払い…決まった回数で、全額返済する
  • リボ払い…毎月最低金額だけ返済する

利息・手数料については、一括払いが一番少なく、リボルビング払いが一番多い…ということですね。そして、月々の負担は一括払いが一番大きく、リボルビング払いが一番小さいということです。どちらの場合も、分割払いはその中間ということですね。

その他、一括払いをボーナス月まで待ってもらう返済方式として「ボーナス一括払い」などの返済方式もあります。ただ、これも一括払いと分類していいでしょう。なので、キャッシングやクレジットカードの返済方法は、上の3通りのどれかになるということです。

クレジットカードは基本一括払いにする

この記事に書いたリボルビング払いのデメリット・短所を読んでわかっていただけたかと思いますが、リボ払いはお金がない人のための返済方式なので、ある程度生活が安定したら、クレジットカードは基本的に一括払いにすると考えて下さい。

途中で書いた「ポイント・マイルを貯めるための方法」も、ある意味では一括払いなわけです。正式な一括払いでも、このような裏技の臨時返済でもどちらでもいいですが、とにかく「普通のリボ払いのように、キャッシング残高を溜め込む」というのは絶対にやめましょう。

人間は何でもすぐに慣れてしまう生き物です。良いことに慣れると超人的な仕事もできますし、逆に堕落するとどこまでも堕落するものです。(『闇金ウシジマくん』を見ていると、よくわかります)

そのため、変な癖をつけないためにも、正しい行動、規律ある生活が自動的に送れるようになるためにも、クレジットカードは一括払いで返済するということを、基本にすることを、おすすめします。

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