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サラ金とは?サラ金でお金を借りようと考えている人はまず読んで

消費者金融の看板

お金がないからサラ金(消費者金融)で借りたい…、という場面も長い人生の中ではままあるでしょう。消費者金融(サラ金)でお金を借りることは、まったく危険ではありません。

中小業者だったら、確かにごく一部危険な業者も混ざっています。しかし、SMBCモビット・アコム・アイフル・プロミスなど、多くの人が知っている大手の消費者金融であれば、キャッシングするのが危険ということは、一切ありません。

大手の消費者金融なら、まったく安全

そもそも、上に書いた大手の消費者金融はすべて、本体および親会社が東証1部の上場企業となっています。東証1部といったら、リクルートでもつい数年前に上場したばかりというくらい、上場の基準が厳しくなっています。

それだけの社会的な認知を得ている企業(ブランド)なので、「借りるのが危険」ということなど、あるわけがないんですね。70年代~90年代にかけて、武富士などの一部の消費者金融で問題があったため、悪いイメージを持っている人がいますが、今のサラ金(消費者金融)は、まったく銀行と同じような、クリーンで紳士的なビジネスをしているのです。

大手の消費者金融と「サラ金」は別物

一応ここまで便宜上一緒にしてきましたが、大手の消費者金融といわゆる「サラ金」は、まったく別のものです。簡単に書くと、下のようなイメージになります。

  • 大手の消費者金融…大企業
  • サラ金…街中の中小業者

大手の消費者金融はただ「規模が大きい」というだけではなく、アコムだったら三菱UFJ銀行、SMBCグループのSMBCモビットと、SMBCグループのプロミスと、誰もが知る銀行系のグループがバックについています。

当然ですが、もしこれでアコム・プロミス・SMBCモビットが「強引な取り立て」などで問題を起こしたら、関連会社である、三菱UFJ銀行・三井住友銀行も、大打撃を受けるというわけです。

これらのメガバンクの場合、少しイメージダウンするだけでも、莫大な利益の損失になります。だから、特にこうした大手銀行の関連の消費者金融はクリーンすぎるくらいクリーンになっているんですね。かつてアイフルのトップセールスマンだった笠虎崇氏が、著書で「こんな優しすぎる督促でいいのか」と驚かれているくらいです。

そのくらい今の消費者金融はソフトになっているので、『ナニワ金融道』や『ミナミの帝王』のイメージのような「ヤクザが絡むダークな世界」という印象は、まったくないと思ってください。

中小業者の「街金」では、借りない方がいい

上に書いた通り、消費者金融と中小業者の「サラ金」は、完全に似て非なるものです。中小のサラクレ業者は、街中に小さいオフィスを構えていることから「街金」とも呼ばれますが、こうした街金からは、基本的に借りない方がいいでしょう。

もちろん、これは中小企業を差別するわけではありません。ほとんどの街金業者は良心的な業者さんであり、経営が苦しい中でも何とか資金需要者の方に融資をしようと、頑張ってビジネスをされています。

しかし、残念ながら中小業者のごく一部では、ヤミ金・紹介屋などの違法業者が混ざっているんですね。それも「正規の貸金業者登録をして営業している」という点で、非常に狡猾かつ危険なのです。

ヤミ金の「紹介屋」が、中小業者には混ざっている

この「紹介屋」というのは、一見は「普通の中小の消費者金融」なのです。貸金業者登録もしっかりして、都道府県知事から免許をもらって営業しています。そして、雑誌などに広告を出しているんですね。

その条件が「スピード融資が可能で、ものすごく低金利」ということで、多重債務者の方々などが飛びつくわけです。そして、飛びついてきた申込者の方に向かって「うちでは融資出来ませんが、良い業者を紹介しますよ」といって、違法な金利で貸し付ける闇金業者を紹介するのです。

もちろん、こうした例はごく一部ではありますが、残念ながら中小のキャッシング業者の中には、こうした悪徳業者も混ざっているわけです。このような業者に遭遇するリスクを避けるためにも、街金(中小業者)からは、基本的に借りない方がいいんですね。

絶対に借りてはいけない悪徳業者

上では「紹介屋」について書きましたが、他にも「このような違法業者から借りてはいけない」という、悪質業者の種類をピックアップします。手口・やり口なども合わせて書くので、もしそれに該当したら「これは詐欺業者だ」と思って、すぐに手を引くようにしてください。

(そもそも、アコム・SMBCモビット・アイフルなどの大手の消費者金融で借りるようにしていれば、最初から何も問題ないんですけどね)

クレジットカードの現金化業者

一番多くの人が引っかかるのは「クレジットカードの現金化業者」です。本来ショッピングにしか使えない、クレジットカードの買い物枠を使って、キャッシングができるとうたう業者ですね。

仕組みは簡単で、その申込者のクレジットカードのショッピング枠を使って、「新幹線の回数券」などを買わせるのです。そして、現金化業者がすぐにそれを買い取る…という「金券ショップ」に近いやり口です。

正規の金券ショップとの違いは、現金化業者の取り分が異様に多いということ。たとえば10万円につき1万円~2万円など、法外な手数料をふっかけてきます。

(この人は弱っているなと見られたら、さらに上の金額を提示してくることもあります)

というように、現金化の時点で高額の手数料をとられるだけではなく、「さらにその後、クレジットカードの返済もしていかないといけない」というデメリット・短所があります。たとえば「10万円の回数券を買って、業者から8万円もらった」のだったら、下のようになるわけですね。

  • 自分は「8万円」しか使っていない
  • しかし、カードの返済は「10万円」しないといけない

これは当たり前です。クレジットカード会社からしたら、この利用者が「現金化業者を利用した」ということは知らないわけですからね。また、そもそも規約違反なので、知られていてはまずいわけです。

そのため、普通に「10万円の回数券を、自分のために購入した」という扱いになってしまう。それで、使ってもいない2万円(業者に取られた分)を、余計に稼いで返済しないといけないのです。

携帯キャリア決済の現金化業者

クレジットカードの現金化とよく似たシステムの悪徳業者で「携帯キャリア決済の現金化業者」というものも存在します。やり口はクレジットカードの現金化とほぼ同じ。違いは回数券などを買わせる時に使うのが、携帯キャリア決済ということです。

(回数券とは限りませんが、要は、携帯キャリア決済を使って、何かしらの商品を買わせる、ということです)

「携帯キャリア決済」を使ったことがない方も多いでしょうが、これは「携帯電話をクレジットカードのように使って、買い物する」というシステム。そうして買い物した分の請求は「翌月の携帯料金と一緒に、引き落とされる」というシステムです。

クレジットはもともと「信用」という意味ですが、それまで自社の携帯電話を使ってきた利用者に対して「ドコモがAさんを、30万円分信用して、一時的にお金を立て替える」というようなシステムですね。

なので、携帯キャリアの現金化も、中身はクレジットカードの現金化とほぼ同じになるわけです。どちらにしても、膨大な手数料を取られて、しかもその後にクレジット会社や携帯会社への支払いがある…ということで、利用者にとっては踏んだり蹴ったりなサービスです。くれぐれも利用しないようにしてください。

ソフト闇金

ソフト闇金は、ただのヤミ金です。「ヤミ金より低金利なのでは?」と思うかも知れませんが、まったくそんなことはありません。名前がソフトなだけで、むしろヤミ金より高金利ということもあります。

そもそも「ヤミ金」の金利はあってないようなものですが、たとえば沖縄の商店街などで、繁忙期によく利用されているヤミ金(というより高利貸し)は、「10日で1割」という金利と言われます。いわゆる「トイチ」ですね。

しかし、ソフト闇金をネットで検索して、そのサイトに書かれた金利を見ると「トヨン」(10日で4割)など、上の高利貸の例より、はるかに高い金利になっています。この高利貸の例は『貸せない金融』という本にも書かれているもので、いわゆるガセネタではありません。

(ただ、2009年の本なので、現在は多少状況が違うかも知れません)

何にせよ、ソフト闇金は「ただの闇金業者」ということで、これも絶対に借りないようにしてください。借りたが最後、たった2万円程度の借り入れのために、何十万円も利息を払い、挙句の果てに山奥で強制労働をさせられたりする…という展開になってしまいます。

消費者金融と銀行カードローンの差は、ほぼない

アコム・アイフルなどの消費者金融は、ここまで書いた通り、サラ金・街金などとはまったく違います。違うどころかむしろ「ほとんど、銀行カードローンと同じ」なのです。店舗の雰囲気なども同じですが、金利面でも実はほとんど変わりがないんですね。

30万円以下なら、利息も変わらない

たとえば「30万円」キャッシングしたとしましょう。多くの人にとって、「これだけ借りられれば十分」という金額のはずです。そして、30万円を「1ヶ月」借りた時の消費者金融・銀行カードローンの利息は、それぞれ下のようになります。

銀行カードローン 約3600円
消費者金融 約4500円

このように「1ヶ月で900円」の利息差です。「30万円」借りてこれなので、「10万円・20万円」の時は、下のような利息差になります。

10万円 300円
20万円 600円

このように、もし借入金額が「10万円」だったら「月に300円」の利息差しかないわけです。牛丼一杯よりも安いレベルです。

こうして見ると「厳しい審査をパスして銀行カードローンで借りる」より、「その月、1回だけ牛丼を我慢する」方が、遥かに簡単だとも言えるでしょう。もちろん、30万円を超えるような高額借入になったら、両者の利息差は大きくなります。

なので「高額キャッシング」をする時は確かに「銀行カードローンと消費者金融の金利差は大きい」と言えるのですが、「30万円未満」だったら、ほとんど差はないというわけですね。

「消費者金融が高金利」というのは、昔の話

上のように金利差などないも同然の消費者金融・銀行カードローンですが、昔の消費者金融は、確かに高金利だったのです。今の上限金利は「18.0%」ですが、昔の消費者金融の上限金利は「100%以上」という時代もありました。

その後、利息制限法によって段階的に法定金利が下がってきたのですが、その途中の時代には、確かにいわゆる「サラ金地獄」もあり「高金利で苦しむ利用者」も多くいたわけです。そのイメージが今でも日本人の中に(特に年配の方の中に)残っているということですね。

しかし、ここまで書いた通り、今の消費者金融は「雰囲気」でも「実際の利子総額」でも、銀行カードローンとほぼ同じなのです。なので、初めてキャッシングする方でも、安心してお借りることができます。

最初の5ヶ月は、消費者金融の方が低利息

さらに法則すると、「初回30日間無利息」などのシステムを使って消費者金融でお金を借りると、最初の4ヶ月~5ヶ月は、標準的な銀行カードローンよりも低利息という点も指摘できます。SMBCモビット・ノーローンは「30日間無利息」は利用できませんが、アコム・アイフル・プロミスなら利用できます。

(プロミスの場合は、WEB明細利用・メールアドレスの登録が必要です)

このように「ほとんど差がない」どころではなく、「むしろ、短期完済できるなら消費者金融の方が低利息」という逆転現象すら起きるわけです。

お金を借りるあてがない場合のポイント・まとめ

以上、お金を借りるあてがない人は、サラ金(消費者金融)で借りてもまったく問題ない、という理由を説明してきました。しかし、中にはもう、消費者金融ですら審査に通らないという方もいるかも知れません。

たとえばブラックリストに入っているなどの原因ですが、こうした方の場合は、恥を忍んで家族や友人から借りるか、あるいはお金が必要な用事をあきらめるか、日払いのアルバイトなどで稼ぐ…という地道な方法を選んでください。くれぐれも、ここで紹介したクレジットカードの現金化業者などの違法なサービスに手を出さないようにして下さい。

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