キャッシング関連の良くある質問

「キャッシング関連の良くある質問」のコンテンツ

キャッシング・カードローンの利用には保証人は必要?

保証人不要のイメージ

キャッシングの審査では、保証人は不要です。中小業者でごく一部必要という重要もあるかも知れませんが、一般的に知られているアコム・プロミス・SMBCモビットなどの大手の消費者金融サービスや、レイク・バンクイックなどの銀行カードローンの場合は、保証人は全く不要となっています。

大手の銀行カードローン・消費者金融なら保証人不要が基本

この「保証人不要」というのは、大手の消費者金融・銀行カードローンの借入審査だったらもはや常識です。特に説明する必要もないというくらい、この業界では当たり前過ぎる…というレベルです。

強いて補足をするなら、そのように保証人不要で借りられる分、住宅ローンや奨学金よりは、当然高金利になっているということ。しかし、これをデメリット・短所と思う人はいないでしょう。一般常識のある方であれば「そんなのは当たり前」と思うはずです。

逆に、「奨学金や住宅ローンの金利が、消費者金融のように高い世界」の方が異常ですからね。明らかに、そちらの方が「日本沈没」に近づいているでしょう。なので、消費者金融・銀行カードローンの方がこれらの「真面目な借り入れ」より高金利というのは当然のことなのです。

そして、高金利な分貸し倒れのコストも利息収入でカバーできるので、保証人をつける必要はない…ということです。

保証人をつけるような金額でもない

そもそも、住宅ローンにしても奨学金にしても、あるいはアパート・マンションの賃貸契約にしても、保証人が必要になるような契約というのは、最低でも数百万円レベルの高額の借り入れなのです。奨学金だって300万円程度は借りることが多いですからね。

そのように、高額借入であれば確かに保証人は必要なのですが、キャッシングはせいぜい50万円程度なので、保証人をつけるまでもないのです。利用者にとっては大金でも、銀行カードローン・消費者金融などの金融機関にとっては小銭ですからね。

保証人を含めて審査するコストの方が高い?

保証人をつけるというのは、クレジットカード会社や銀行カードローン・消費者金融の側にとっても、必ずしもいいことではないのです。というのは、それだけ審査の手間が多くなり、審査時間も長くなり、コストがかかるからです。

また、「最短30分」などのスピード審査もしにくくなり、他の銀行カードローンやキャッシング業者よりも審査の所要時間が長くなると、それで競争力を失う…ということも考えられます。

なので、必ずしも融資する金融機関の側が、常に保証人をつけて欲しがっているとは限らないわけですね。貸し倒れが発生した場合の損失と、保証人まで審査することのコストを天秤にかけて「保証人不要の方がいい」と判断しているから、保証人なしで借入可能…となっているわけです。

ユーザーにとっても良い、Win-Winの関係

上のように書くと、利益至上主義と勘違いされてしまうかも知れませんが、そうではありません。利益というのは、お客さんが喜ぶことをして初めて得られるものなのです。キャッシングの場合は「保証人など、誰もつけたくないし、なりたくもない」から、「保証人不要」のキャッシングを、誰もが望んでいるのです。

だから、大手の銀行カードローン・消費者金融はそれを実現した。そして、ユーザーはそれを喜んで、もう何十年も利用している―。ということなのです。そうしてユーザーを喜ばせているからこそ、アコム・プロミス・アイフルなどが東証1部に上場してから、数十年もそれが維持されているのです。

(プロミス(現社名:SMBCコンシューマーファイナンス)は別の東証1部の会社である、SMBCグループの完全子会社になっていますが)

キャッシングでは保証人不要なだけでなく『担保』も不要

保証人が不要ということは、これも想像がつくとは思いますが、キャッシングの審査では不動産などの担保も不要となっています。不動産だけでなく、自動車・有価証券などどんな担保でも、キャッシングの審査では不要です。

無担保・無保証が当たり前

そもそも、キャッシングというビジネスは消費者金融が1960年前後に始まった頃から「無担保」が当たり前でした。実は当時は「連帯保証人」は必要で、某大手の消費者金融の初期は「2名の連帯保証人が必要」という条件でした。

金利は実質年率で100%程度と、今の5倍以上の高金利です。代わりに貸し付けるのは2万円程度で、2ヶ月で完済するという条件でした。(だから、いつまでも利息を払い続けることはなかったわけですね。)

2ヶ月で完済できなかったらどうなったかというと、連帯保証人が支払ったわけです。しかし、そのようなことはほぼゼロでした。というのは、当時は戦後の高度経済成長の時代だったので、お給料は誰もが、右肩上がりで増えていたからです。

もちろん、2ヶ月でいきなりお給料が上がるわけではありませんが、たとえば親に頼めば、すぐに立て替えてもらえたのです。「ちょっと頼むよ。来年には月収も3万円くらい増えてるから」という具合ですね。

実際、それが事実の時代だったので、親も鷹揚に立て替えるなどして、当時の団地金融・勤め人信用貸しでは、ほとんど貸し倒れが発生しなかったと言われています。

(今振り返ると、とてもいい時代ですね)

そのように「保証人」については、確かにつけている時代がありました。しかし、担保については最初からないのが当たり前だったのです。(当時は質屋が全盛期でしたから、担保つきの融資は質屋の担当だったのです)

なぜ、無担保・無保証でいいのか?

ここまでの説明を読んで、疑問に思った方もいるでしょう。「今はそんなに好景気でないのに、何で無担保・無保証でOKなのか?」と。

この疑問はもっともですが、答えはだからこそ、半分以上の人は審査に落ちているというものです。

消費者金融は審査がゆるいと思っている方がいるかも知れませんが、そんなことはありません。たとえばプロミス・アコム・アイフルは公式サイトの月次データ・マンスリーレポートで、審査通過率を公表しています。それによれば、この3つの消費者金融の審査通過率は大体「40%~45%」なのです。

ということは、少なくともこの3つの消費者金融では、申込者の半分以上が審査落ちしているということなのですね。保証人がついたり、担保がついたりすればもっと審査通過率も上がるのでしょうが、やはり無保証・無担保ということは、それなりに審査が厳しくなるわけです。

補足…普通の人だったら審査に通るので大丈夫

上のような内容を読むと「消費者金融の審査って、そこまで厳しいのか…」と、申し込む気をなくす方もいるかも知れません。しかし、実際にはそこまで厳しくはない、40%という数字が示すほどではない、と思ってください。

というのは、この40%という審査通過率は、多重債務者・借入超過者の方々のおかげで、かなり平均値が下がっているからです。この理由を聞けば「ああ」と納得していただけるでしょう。

基本的に、普通の生活をしている人の大部分は、消費者金融などのキャッシングには手を出さないのです。消費者金融でお金を借りるというのは、家計にちょっとした手術を加えるようなものですから、やはり「少なくとも現時点では、余裕がない人」だけが申し込んでくるわけですね。

ということは、どうしても「申込者は、全体的に見て経済力がない人」になるわけです。だから審査通過率もこれだけ低くなるということで、「普通の人が、初めてのキャッシングをする分には、もっと審査通過率は高くなる」と考えていいわけです。

連帯保証人とは?保証人とは違う?

途中で保証人と連帯保証人の、2種類の用語が出てきたのですが、両者の違いがわからない…という方がほとんどでしょう。実は、この「保証人と連帯保証人の違い」というのはきわめて重要なことです。知らない方は、自分の人生を崩壊させないためにも、ぜひ知っておいて下さい。

保証人と連帯保証人の違い

2つの違いを簡単に書くと、下のようになります。

  • 保証人…借りた本人が「返済不能になった時だけ」代わりに返済する
  • 連帯保証人…借りた本人が「1日でも遅延した瞬間」代わりに返済する

と、このような違いです。連帯保証人の方は「すぐに代わりに返済」しなければいけないわけではありません。1日でも延滞・滞納したら、すぐに業者・ブランド・銀行が来ても文句は言えないということです。さすがに1日や1週間程度の遅延・延滞で、いきなり連帯保証人の方に督促が来ることはありません。

借りた本人が、キャッシング業者とつるんでいたら別

しかし、借りた本人がキャッシング業者と結託していて「わざと」延滞・滞納をし、あなたに督促させるようにしていたら…。これはもう絶体絶命です。借りた本人が自分で返済することはもうありえないので、あなたがその借り入れをすべて代わりに返済する…ということになります。

「そんな馬鹿な」と思われるかも知れませんが、連帯保証人というのは本当にそういう内容なのです。保証人というより、もはや「借りた本人」と同じ扱いなのですね。そのため、連帯保証人を頼まれたら「その借金が、すべて自分のものになっても大丈夫か?」と考える必要があrます。「もしも」というより「絶対にそうなる」という前提で考えた方がいいでしょう。

(そして、そうやって考えたら、多分ほとんどの人は連帯保証人の依頼を受けないはずです)

催告の抗弁権と、検索の抗弁権

上に書いた内容を、法律用語を使って説明すると、連帯保証人には、「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」がないとなります。それぞれの内容を簡単に説明すると下のようになります。

  • 催告の抗弁権…「先に借り手本人に督促してくれ」と言う権利
  • 検索の抗弁権…「先に借借り手の資産を差し押さえしてくれ」という権利

このように、どちらも業者・ブランド・銀行に対して「口答え」する権利です。「抗弁」というのは、要するに「口答え」ですね。

  • 借り手に「先に催告しろ」という口答え
  • 借り手の資産を「先に検索しろ」という口答え

これらが許されている…ということです。普通の保証人(単純保証人)だったら、これら2つの権利があるんですね。そして、連帯保証人には、この2つの権利がないというわけです。

キャッシングの審査と保証人・まとめ

以上、消費者金融・銀行カードローンの借入残高では保証人は不要…という内容と、連帯保証人の注意点などをまとめてきました。連帯保証人の件は特に重要なので、最後に補足します。

たとえ家族でも、極力ならないようにする

連帯保証人になることは、家族の絆すら崩壊させるだけ威力があります。アイフルのトップセールスマンだった笠虎崇氏の書籍『金融屋―借金漬けにされる消費者たち』にも、その実例が書かれています。

簡単に書くと、「弟の連帯保証人に、姉がなった」というものです。そして、弟が返済不能になったので、笠虎氏がお姉さんに督促電話をかけたんですね。

お姉さんは「何で私が払うのよ!弟が払うのが当たり前でしょ!弁護士呼ぶわよ!」という風に、当初は怒っていました。しかし、笠虎氏がここまで書いたような説明(催告の抗弁権など)をしたら、ようやく連帯保証人の意味がわかり、泣き出してしまったそうです。

最初に断る方が、ずっと良かった

その後どうなったかは知りませんが、お姉さんと弟の間に、相当な亀裂が生じたのは確かでしょう。こうなるくらいなら、最初にうまく連帯保証人を断る方が良いのです。

弟さんだって、踏み倒す気はなかったでしょうし、お姉さんもこんなことになるとは思っていなかったでしょう。しかし、このようなことは現実に、毎日起きているのです。自分たちだけが例外であるなどと、どうして思えるのか…という話ですね。

たとえ家族が相手でも、連帯保証人になることは悲劇の始まりです。自分が頼むのもやめましょう。自分が頼んだから、家族の分も引き受けないといけないからです。まして友達の連帯保証人になるなど「人生をかけてもいいくらいの友達」でなければ、絶対にしないようにしましょう。(逆に、そういう友達がいるなら、それは素晴らしいことだと思います)

キャッシング関連の良くある質問に関連するその他の記事