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ネットショッピングで爆買い!思いがけない金額にキャッシングで支払い

ネットショッピング

Amazonや楽天市場などのネットショッピングはとても便利です。しかし、便利なものはそれだけ自制心が弱い人だと、普通の買い物よりもショッピングをし過ぎてしまうというデメリット・短所もあります。薬になるものは毒にもなるということですね。

ここでは、そのようにAmazonのネットショッピングにハマってしまい、クレジットカードの限度額がいっぱいになり、キャッシングで借り入れをすることになったAさんの体験談を紹介します。

Amazonの買い物にハマってしまい…

私はもともと浪費癖があったのですが、Amazonでクレジットカードを使って買い物をすることを覚えてからは、もう留まることなくショッピングをするようになってしまいました。

これはもちろん、Amazonやその他のネットショッピングのサービスが悪いというわけではありません。いつの時代も私のような人は山ほどいましたし、今だって、Amazonで買い物をし過ぎてお金がなくなる、というのはごく一部の人でしょう。大部分の人はうまく適度に使っているはずです。

ということで、別にAmazonを否定しているわけではない…ということは、最初に念頭においてください。

月々の支払いは、利息だけで1万2000円

どんどんクレジットカードの借入枠いっぱいに借入残高が増えていって、気づいたら月々の利息が1万2000円になっていました。支払総額が1万2000円ではなく、利息だけで1万2000円です。つまり、元本も返済する分を考えたら、大体毎月2万円くらい払わなければいけない…ということですね。

キャッシング総額でいうと、大体100万円くらい借りていたはずです。正確には90万円など手前で終わっていたと思いますが、大体クレジットカードで100万円程度買い物すると、月々の利息が1万2000円近くになるようです。(10万円で1200円ですから)

何にせよ、これだけ膨大な利息を、毎月払えるわけがありません。年間にしたら「利息だけで15万円」ということですからね。というわけで、私がすぐに消費者金融のキャッシングに手を出したことは言うまでもありません。

キャッシングのおかげで助かったが…

消費者金融の審査は、予想外に簡単に通りました。私の借り入れはすべてクレジットカードのショッピングだったので、消費者金融とは別枠というか、「借入総額」にカウントされなかったようです。(詳しいことはわかりませんが)

何はともあれ、とある大手の消費者金融から30万円を借りられたことで、私はほっと一息つきました。「これで10ヶ月くらい、クレジットカードの支払いは大丈夫だな」などと、いま考えると恐ろしいほどのんきなことを考えていました。

キャッシングしたお金も浪費に回し…

そして、本来全部返済に使うべきこの「30万円」を、結局遊びに使ってしまったんですね…。少しは返済にも使いましたが、大体25万円は遊興費に使って、残り5万円程度を返済に回したという感じです。今振り返ると愚かさの極みですが、やはりまとまった現金を手にすると、人間は性格が変わってしまうようです。

あるお金持ちの方のコラムを読んだら「お金によって人が変わるのではなく、その人の本性が強化されるだけだ」ということです。確かに、生活が落ち着いた今なら、あの時の餓鬼道に落ちているような怠惰な自分が、本当の姿=本性だったのだろうと思います。

消費者金融の借り入れは3件に増えた

ただでさえクレジットカードの利息が高額になっていたのに、さらに消費者金融の借り入れも増やして利息を上積みしていたわけですから、お金が足りなくなるのは当たり前でした。そうして2件目もすぐに借りるようになり、半年もしないうちに消費者金融での借り入れは3件にまで増えてしまいました。

2件目では30万円借りられましたが、3件目では10万円のみの借入枠でした。この頃からもうやばいなとは思っていたのですが、最後に4件目で審査に落ちた時「いよいよ、本格的に危ない」と痛感しました。

収支のバランスの改善に乗り出す

この頃は完全に借金返済どころか生活自体が危なくなっていました。電気代や携帯電話の料金なども、たびたび延滞していました。電気やガスが止まらなかっただけまし…というような状態でした。

私のように金銭感覚がルーズな人間でも、これだけ追い詰められるとそれなりに頑張るものです。仕事は公務員に近いような職業で、土曜日・日曜日・祝日は確実に休みでしたから、この休日を使って居酒屋でアルバイトをしました。

自宅と職場は近かったので、あえて自宅から思い切り離れたお店でアルバイトをはじめました(もちろん、私の会社は公務員のように副業が法律で禁止されているわけではありませんでした。一応会社の規則では禁止でしたが…)。

居酒屋は、昼間は時給900円、夜は時給1200円でした。特に夜を中心に入れてもらい、土曜日・日曜日・祝日は毎日9時間働いて、9000円ほど稼いでいました。

毎週1万8000円程度を稼げたので、これで1ヶ月7万2000円の副収入になりました。借金返済のために全部消えていったのですが、これだけ稼げたというのは、少々自信になりました。ちゃんと本業の仕事もしながらですからね。

人間、その気になれば結構働けるものだなと思います。そうせざるを得ない環境になったことは、望んだわけではありませんが、ある意味良かったのかも知れません。

使っていない不要品も、どんどん売却

私はネットショッピングでありとあらゆる買い物をしていましたが、大部分はほとんど使うことなく終わっていました。当たり前ですよね。一つ一つをしっかり使い込んでいたら、そんなにお金がなくなるほど、ガンガンいろんな物を買うことはできないはずなのです。

そのため、ほとんど「触っただけ」のようなものも多く、そうしたものはどんどん、思い切って売りに出すことにしました。断捨離というやつですね。

中には「もしかしたらそのうち使うかも」と思うアイテムもありましたが、その時は、ある本で読んだ下のような言葉を思い出しました。

「まだそれを買っていなかったとして、もう一度同じ金額を出して買うだろうか」という言葉です。答えは毎回「ノー」でした。そのため、そうした物はシステマティックに、自分の感情を交えずにどんどん売りに出すようにしました。

このやり方というか考え方は非常にうまく行って、不要品の売却を決めた当初は「これだけ大量の物をさばくと、考えるだけでも気が重くなる」という状態だったのですが、どんどんさばけていって部屋もスッキリしていって、人生そのものが軽くなったような感じでした。

そこそこお金にもなりました。総額で10万円にはなっています。逆に言うと、それだけ膨大な無駄遣いをしていたということなのですが…。

誰でも、人生で数百万円の無駄遣いはしている

私がこの経験から学んだことは、少なくとも日本人の大人なら、数百万円レベルの無駄遣いは、人生で必ずしているということです。そのため、「これは失敗だった」と気づいたら、数万円なんて小銭ならもちろん、数十万円・数百万円レベルのお金をすでにつぎ込んでいたとしても、すぐに撤退すべきだということです。

具体的には下のような失敗で、人間は数百万円、下手すると数千万円・数億円のロスを出しています。

  • 結婚の失敗
  • 住宅ローンの失敗
  • 行くべきでなかった大学への進学
  • 毎日数百円~1000円単位で積み上げている、無駄な支出

などなど。あげていったらキリがないくらいですが、人間案外、無駄な支出をしていることがほとんどなのです。これまで日本人のサラリーマンの生涯年収は「二億円~三億円」と言われてきましたが、そのうち1.5億円くらいは、無駄金として使われていた…と言ってもいいかも知れません。人間に必要なお金は、本来そのくらい少ないものだと私は思います。

(どう考えても、高いお酒を飲むより、無料でジョギングしたりストレッチしたりする方が、健康にもいいし、人生の質も上がりますからね)

物は、お気に入りを使い倒すのが一番

クレジットカードやキャッシングでの浪費については、正直失敗したと今でも思っています。ただ、この失敗が悪い経験だったかというと、そうでもないと思っています。

やはり人間、本を読んだり人からアドバイスされたりするより、実際に自分の体で失敗したり成功したりして学んだことの方が、確実に、本能レベルで身につくからです。

やはり教訓というのは、借金やキャッシングでも、その他のジャンルでも「本能のレベルで学んで初めて」意味があるものだと思います。「ご利用は計画的に」というのも、頭では誰もがわかっているけど、体でわかっていない。だからこれだけ借入超過者・多重債務者の方々が、毎年輩出されているのだと思います。

(こういうのを消費者金融などキャッシング業者のせいにする方は多いですが、それは間違っていると思います。交通事故がトヨタ自動車のせいか?ということです)

と、少し話が大きくなりましたが、私がこの一連の浪費やキャッシングから学んだことは、人間は、お気に入りの物をひたすら使い倒すのが一番幸せだし、合理的ということです。いわゆるコストパフォーマンスの発想ですね。

やはり、人間の時間は限られていて、たくさんの物を使い倒すということはできないのです。ある本で読んだ「その人の人生を的確に掘り起こせる質問」として、「あなたが最も使いこなしている道具は何か?」というものがありました。

世界史に残るグルメであるサヴァランの有名な言葉で「あなたが何を食べているか言ってみたまえ。あなたがどんな人間か当てて見せよう」というものがありますが、まさにそれと同じだと思います。「私がどんな道具を使い倒しているか」は、そのまま「私はどんな人生を歩んでいるか」ということなのです。

それに気づいた今の私は、浪費をしなくなったし、お金もどんどん貯まるようになってきました。そして、一つ一つの物への愛着も、以前より遥かに湧くようになりました。まるで修行僧みたいになったなと思っています(笑)。

まとめ「借金をすることは、失敗ではない」

私のように、クレジットカードで買い物をし過ぎて、消費者金融などの借り入れに手を出すようになった…という方はかなりいると思います。そして、そうした方はそれを「失敗」だと思っていると思います。

しかし、上に書いたように私が人生を見直すきっかけを得ることができたのは、やはり「借金」という痛い経験があったからです。これがなかったら、私は一つの物を使い倒す喜びを、本当の意味では知らずに終わったでしょう。

「本当の意味で」というのは、つまり「その反対側を知っている」ということです。「物をほとんど使わないまま売りに出した時の罪悪感・屈辱」を、実際に体験して知っているということですね。想像で知っているだけではなく。

「青がどういう色かを知るには、青以外の色も知らなければならない」という、これまた有名な言葉がありますが、「倹約は楽しい」ということは「浪費は虚しい」という、その反対側を体で実感してこそ、強い確信に変わると思うのです。

だから、先にも書いた通り、私は自分がクレジットカードで散財し、カードローンに手を出したということを、恥だとも思っていないし、失敗だったとも思っていません。貴重な「洗礼」だったと思っています。

私と同様にクレジットカードのショッピングを利用し過ぎた方や、あるいはその他の原因で借金を作ってしまった方も、あまり罪悪感は持たないで頂きたいと思います。大事なのは「それを経験として活かす」ことであり、借金自体は正解でも間違いでもない…ということです。

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