賢いお金の借り方ってある?借入から返済までを徹底管理
「賢いお金の借り方」にはいろいろありますが、その代表的な方法として「無利息期間」の活用が挙げられるでしょう。大手の消費者金融なら「30日間無利息」で借りられるキャッシングブランドがいくつかあるので、これらの消費者金融で借りることを、最初に検討するといいでしょう。
30日間無利息でキャッシングできる消費者金融
「30日間無利息」のシステムを持っている消費者金融は、一覧にすると下のようになります。
- アイフル
- アコム
- プロミス
プロミスは「メールアドレス・WEB明細利用の登録が必要」という条件になっていますが、以下この「30日間無利息」のサービスについて詳しく解説します。
プロミスは「何度でも」適用可能
上の3つの消費者金融のうち、賢いお金の借り方として一番おすすめできるのはプロミスです。理由は、アコム・アイフルが「初回のみ」であるのに対して、プロミスは何度でも利用できるからです。
もちろん、無条件で何度でも30日間無利息になるわけではありません。下のような条件を満たす必要があります。
- 必要なポイントを貯める
- 過去に悪質な遅延・延滞などの問題を起こしていない
後者については常識の範囲内で理解していただけるでしょう。前者については、「プロミスのサイトにログインする」「お知らせメールを読む」などによってポイントが蓄積差れていきます。どのくらいのペースでポイントを貯めるかにもよりますが、一般的な利用方法だと、大体2年前後あればポイントが貯まるといく口コミ・評判があります。
何はともあれ、このようにポイントを貯めることによって、一度完済した後でも繰り返し何度でも30日間無利息で借りることができる…というのは、賢い借り方として、ぜひ推奨したいものです。
アコム・アイフルは初回のみ
アイフル・アコムについては、先に書いた通り「初回の借り入れのみ、30日間無利息」という条件になっています。これは別にアコム・アイフルのサービスが悪いとかプロミスに劣るということではなく、キャッシングの世界では「初回30日間無利息」が普通で、プロミスのサービスがよすぎる」ということですね。
プロミスの「何度でも」というのが異例であることは、たとえば銀行カードローンの無利息サービスを見てもわかります。大手の銀行カードローンの中では、下のような無利息サービスがあります。
- 新生銀行カードローン レイク「初回30日間無利息」
- 新生銀行カードローン レイク「5万円まで180日間無利息」
- 静岡銀行カードローン・セレカ「最大45日間利息キャッシュバック」
恒常的に提供されている無利息サービスとしてはこれらになりますが、いずれもプロミスと違い「初回のみ」となっています。レイクの30日間無利息もそうですし、5万円まで180日間無利息、最大45日間利息キャッシュバックについても、やはり「初回のみ」です。
こうして見ると、プロミスのサービスがすごいというだけで、決してアイフル・アコムが劣っているわけではないのです。この点は重々理解して下さい。
SMBCモビットには無利息期間がない
大手の消費者金融の中で無利息期間がないのはSMBCモビットです。もう一つの大手の消費者金融であるノーローンは「何度でも1週間無利息」という独自のスタイルの無利息期間を提供しているのですが、まったく何もないのは、現時点ではSMBCモビットのみとなっています。
この点は、SMBCモビットのキャッシングの唯一のデメリットと言える要素ですが、SMBCモビットは代わりに「WEB完結申込」「10秒簡易審査」などの「スピードキャッシングのしやすさ」で、他の追随を許さないレベルになっています。大手の消費者金融の中でも一番スピード融資対応の可能性が高い借入先の一つがSMBCモビットと言っていいでしょう。
そう考えると、無利息期間がなくても借入総額が小さい人であれば、どの道低利息なので、急ぎでお金を借りることを優先して、SMBCモビットを選ぶというのもいいでしょう。
銀行カードローンの無利息期間は?
先にも少し書きましたが、銀行カードローンにも無利息期間があります。ここでは大手の銀行カードローンが提供している無利息サービスについて説明していきます。
新生銀行カードローン レイクは2種類
先にもプロミスの無利息期間を背する時に書きましたが、新生銀行カードローン レイクには無利息サービスが2種類あります。すべての大手の銀行カードローン・消費者金融の中で、無利息期間を2種類持っているのは新生銀行カードローン レイクだけです。これは新生銀行カードローン レイクの最大のメリットの一つ…と言えるでしょう。
キャッシングでは、「30日間無利息で借りられる借入先は、消費者金融であっても最初の5ヶ月は銀行カードローンより低利息になる」という法則があります。消費者金融の上限金利の「18.0%」と、銀行カードローンの上限金利の平均値の「14.5%」で比較すると、同じ金額を借りると、最初の5ヶ月の利子総額は消費者金融の方が安くなる、という計算になるのです。
そして、そのような「30日間無利息」グループの中でも、さらに新生銀行カードローン レイクは「5万円まで180日間無利息」まであるわけですね。なので、最初の半年間、すべての大手の消費者金融・銀行カードローンの中で、一番低利息なのは新生銀行カードローン レイクとなるわけです。口コミ・評判でそう言われているということではなく、数学的・物理的・必然的にそうなるわけですね。
静岡銀行の「最大45日間利息キャッシュバック」
もう一つ、メジャーな銀行カードローンが提供している無利息サービスでは、しずぎんカードローンの「最大45日間利息キャッシュバック」もあります。これも先に少し書いた通りです。
実は、もっとも無利息になる金額が多いのは、この「最大45日間利息キャッシュバック」です。言うまでもなく「30日」より「45日」の方が期間が長いからです。
「じゃあ、新生銀行カードローン レイクより静岡銀行カードローン「セレカ」の方が上なのでは?」という指摘もあるかも知れません。その通りです。もし「45日」キャッシュバックになったら、確かに静岡銀行が上です。
静岡銀行は「15日」になる可能性もある
ただ、この「最大45日間利息キャッシュバック」は少々計算が複雑で、申し込んだ日によっては、最短で「15日」になってしまうこともあるというデメリット・短所があります。
なぜそうなるのかは、箇条書きで説明した方がわかりやすいでしょう。以下、説明していきます。
- 借りた後、しばらくしたら「最初の返済日」が来る(当然だが)
- 静岡銀行は、その「最初の返済日までの日数」を見る
- その日数が「15日」だったら、そこまでを無利息とする
これが基本のルールです。これはわかりやすいでしょう。「最初の返済日まで、無利息」ということですね。ちなみに、静岡銀行カードローン「セレカ」の返済日は毎月10日なので、大体26日までに申し込みをすると、翌月10日までが無利息となります。
そして、逆に「最初の返済日まで、14日しかない」という場合。これだと「ちょっと短過ぎてかわいそう」ということで、静岡銀行が「無利息期間の延長」をするんですね。「1ヶ月延長」されるわけです。「さらに次の月の10日」になるわけですね。
こうすると、その1ヶ月が「31日」だったら「14日+31日=45日」となるわけです。これが「最大45日間利息キャッシュバック」の意味です。
つまり、大体、27日以降に申し込みをすれば、45日間無利息になることが多いというわけです。実際に45日になるかどうかは、次の月の日数(30日か31日か)にもよりますし「2月がうるう年か」などの条件にもよります。なので多少前後しますが、とりあえずこのように「一番いいタイミングで申し込めば、無利息期間が一番長くなる」と理解して下さい。
30日間無利息の注意点・ポイント
以上、30日間無利息を中心に無利息サービスのメリットや詳しい内容についてまとめてきました。30日間無利息にしても、最大45日間利息キャッシュバックや5万円まで180日間無利息にしても、いくつかよく誤解されている点などがあるので、それらを説明していきます。
無利息期間を過ぎても大丈夫
「30日間無利息」という言葉を聞いて、「30日を1日でも過ぎたら、一気に1ヶ月分の利息がかかる」と思っている方も多いようです。いわゆる「ゲームオーバー」のような感じですね。
しかし、キャッシングの世界の30日間無利息というのは、そういう意味ではありません。最初の1ヶ月分の利息は、今後もずっとなしになるというルールになっています。つまり、その後どれだけ長期にわたって借りようと「最初の1ヶ月の利息は、もう一切払わなくていい」「完全に、なかったことにしていい」という意味です。
もちろん、その後悪質な遅延・延滞などがあったら、「やはり、あの1ヶ月の利息も払ってください」となる可能性はあります。しかし、これは強制解約レベルの相当ひどい延滞・滞納(あるいは規約違反)の場合で、普通の人はまずありません。なので、「最初の1ヶ月の利息は、もうずっと払わなくていい」と考えてOKです。
(5万円まで180日間無利息や最大45日間利息キャッシュバックなどのサービスも同様です)
30日間無利息の消費者金融を借り継げる?
これだけ多くの銀行カードローン・消費者金融が30日間無利息のサービスを提供しているのを見ると、「これらを借り継いで、半年間くらい完全に無利息にすることができるのでは?」と思う人も多いでしょう。実際、これをやったという方々の口コミ・評判もあります。
ただ、基本的には難しいと思って下さい。というのは、審査の申し込みの時、個人信用情報を業者・ブランド・銀行がチェックすれば、その人が30日間無利息の消費者金融・銀行カードローンだけ借り継いでいるのはわかるからです。つまり「ああ、この人利息払う気がないんだな」と思われてしまい、落とされる可能性もある…ということです。
信用度(クレジットスコア)が高いならOK
ただ、キャッシング業者や銀行カードローンとしては、そのような「利息を払う気がない」利用者であっても、取り込むメリットがあります。それは「他社の売上を奪える」ということです。
現時点でその人が他の銀行カードローン・消費者金融で借りているということは、「貸付残高」という、他の業界でいう「売上」で、その消費者金融・銀行カードローンのプラスになっているということです。それを自社・自行に引き込むことができれば、「他社がマイナス30万円、こちらはプラス30万円」というように「合計、60万円分のjメリット」があるわけですね。(あくまで競争という視点から見ると)
そのため、全体的に信用度(クレジットスコア)が高い人であれば、30日間無利息のキャッシングを借り継いでいるのがわかっても、あえて審査に通すという可能性もあります。
ただ、やはりそのような「変則的な借り入れ」をしている人は、少々不安要素があるため、敬遠する銀行カードローンやキャッシング業者も多いでしょう。なので、必ずしもクレジットスコアが高ければ借りられるというわけではない、と自覚しておいて下さい。
賢いお金の借り方・まとめ
以上、賢いキャッシング・カードローンの利用の仕方&お金の借り方についてまとめてきました。最後に「キャッシングについて、本当の賢さとは何か」ということを説明します。
一番賢いのは「早く完済する」こと
当たり前と言えば当たり前ですが、一番賢いキャッシングの利用の仕方というのは「1日でも早く完済すること」です。そうすれば利子総額も小さくなりますし、借金返済のストレスからも解放されます。
人間、どんな生活にも慣れてしまうものですが、毎月利息を支払う生活を続けていると、いつの間にかそれを当たり前に感じてしまうという恐ろしさもあります。
これは科学的にも納得の行くことで「毎月毎月ストレスを感じていたら、体調が悪くなってしまう」ということですね。なので「自己防衛本能」として、だんだん「当たり前」に感じるようになるのです。(組織の不正を見逃す会社員なども同じですね)
しかし、言うまでもなく借金返済は、それが当たり前だと感じてはいけないのです。借りたお金を返済するのはもちろん当然ですが、「利息という、本来払わなくてよかったお金」を払っている自分には、違和感を常に持っていないといけません。
「薬を早く卒業すべき」というのと同じ
『薬剤師は薬を飲まない』というベストセラーも話題になりましたが、キャッシングと薬はよく似ています。つまり必要な時には確かに必要だが、できるだけ早く卒業した方がいいということです。「早く完済した方がいいなら、キャッシングというサービス自体が、ない方がいいのではないか?」と言う人がいますが、それは間違っています。それをいったら「薬品も、手術もない方がいい」「警察だって、いない方がいい」ということになるからです。
確かに、これらがすべてなしでやっていけるなら理想でしょう。しかし「現実はそうではない」のです。「空を飛べたらいいけど、飛べない」というのと同じで、人間の世界には病気があり、怪我があり、犯罪があるのです。同じように、お金がなくて借金をしてしまう…ということは、どうしてもあるのです。(ハンムラビ法典を見れば、紀元前から貸金業があったことがわかります)
なので、「早く完済すべき=消費者金融などのキャッシングが悪いサービス」という意味ではありません。その点は、くれぐれも誤解しないようにして下さい。
何らかの方法で収入を増やすべき
そして、具体的にどのような方法で「早く完済する」かですが、これはもう「裏技などなく、ただ地道に収入を増やし、支出を減らす」ということになります。
キャッシングに手を出す人にもいろいろいて、ギャンブルや浪費・ショッピングなどでお金を使い過ぎて借り入れが必要になった…という方もいるでしょう。そのような方の場合は、支出を抑えることが一番効果的…ということもあります。
しかし、そうでない生活費などでお金を借りている方の場合、支出を減らすのは当然限界があります。なので、その場合は「何らかの方法によって稼ぎを増やす」ことが必要になります。
具体的には「アルバイトを増やす」「時給のいい仕事に転職する」などですね。人によっては自宅で副業をしたり、そもそも起業する…という選択肢もあるでしょう。
方法はいろいろですが、借金完済をした後のこと、人生全般の生活設計を考えても、やはり「収入を増やす」というのが、一番いい気がします。